Fading Afternoon(フェイディング・アフタヌーン)

 Ringo Ishikawaが面白かったのでとても期待して待っていたタイトル。が、発売後の三連休で評価が落ちていた(見た時点で好評71%)ので心配に。それでも購入したので、分かったことを備忘録的に書き連ねておきたいと思う。まだバッドエンドしか見ていないうえ検証不足のため間違いも多々あると思うがご容赦いただきたい。ネタバレありのため、知りたくない人は注意されたし。

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OCNモバイルONEが使い物にならなくなった

 MVNOはOCNモバイルONEを使っていたのだが、7月の中旬くらいから突然繋がりにくくなった。繋がりにくいどころか使い物にならない。駅やスーパーといった人混みに行くと3Gになるのは当たり前で、圏外もしょっちゅう。仮に4Gで電波が表示されていても全く繋がらない。Google検索すらタイムアウトでエラーになるような状態。人と待ち合わせするとき等、壊滅的なので見切りをつけて移行することにした。
 どうもdocomoがOCNを買収し、新規受付を停止したらしい。今まで全く不自由を感じていなかったのに突然繋がらなくなったのは、docomoが回線を意図的に絞って、OCNユーザーを排除しようとしているものと判断した。
 というわけで脱OCNモバイルONE完了。
 検討の結果、日本通信SIMにした。繋がる繋がる。(9月20日追記:と思いきや、今までよりは良好なものの、快適とまではいかない。4G表示でアンテナが立っていても読み込まないことがある。一旦機内モードにして戻すと繋がる)やはりdocomo回線の問題ではなく、docomoがOCNユーザーを意図的に退会に仕向けていたのだろう。ベストエフォートだからといってやり方が汚すぎる。
 しかしeSIMにしたのは大失敗。
 どういうわけか初期アクティベートに失敗したので問い合わせたら、再発行が必要と言われ、再発行手数料1,100円上乗せ。失敗の理由は関係なく、原因追求や補償は不可だそう。それが許されるなら、わざと失敗するようにして無限に再発行手数料が取れるんじゃあないか?(もちろん無い話だろうけれども)
 それから機種変の場合、SIMカードなら差し替えで済むが、eSIMの場合は再発行が必要で、また手数料が1,100円かかる。今月機種変する予定なので失敗した。初期手数料3,300円+再発行手数料2回の2,200円で計5,500円だ。バカバカしい。
 eSIMの利点ってあるんだろうか。SIMカードの物理的破損が無いことと、即時開通可能なことくらいか? しかし、マイナンバーカードを利用した本人認証でないと、住所確認という理由で郵送物を待たなければならないので、結局開通に数日かかる。マイナンバーカードにすればよかったと気づいた時には既に手遅れで、変更してもらえないか問い合わせたところ、もう認証が済んでいるので不可との回答だった。
 とはいえサービス内容はとても満足行くものなので結果オーライ。

追記
 OCNモバイルONEの問題もあったと思うが、日本通信SIMに変えてから、若干改善したものの繋がりづらい状況に変わりなく、iPhone15Proに変えた途端にストレスフリーになった。端末の問題が大きかった可能性がある。

Crying Suns(クライング・サンズ)

 Crying Suns(クライング・サンズ)クリア。10.3時間。

 ローグライトだが、全滅は初回プレイの一回のみ。ノーマルからイージーに切り替えたら簡単で、負けることなくエンディングまで行けた。戦闘のゲーム的な部分は特筆すべきこともないので、ストーリーと雰囲気重視で楽しもうということで問題ないと思う。FTLと比較されることが多いと思われるが、ゲーム的にはノーマルでもかなりヌルい。資源の枯渇はほぼ無いので、負けるのはイベント運が悪く、船体・艦隊の強化が追いつかないままボス戦に臨んだ時くらいではないだろうか。
 第3章まではほぼ同じことの繰り返しで、もしかして駄作なのではと嫌な予感がした瞬間があったが、第4章から盛り返し、最後まで引き込まれた。
 テキスト量が膨大なので、クリアまでの10時間の大半がテキストを読んでいた時間なのではないかと思う。「お前がやったんだろ!」「違う」「お前がやったんだろ!」「違う」の繰り返しと、あまりの量に若干苦痛ではあったが、綺麗にまとめれば小説化、漫画化といった展開も考えられるのでは。
 グラフィックは非常に気に入った。ピクセルアートと3Dの見事な融合。是非一度体感してみてほしい。
 解除率0.4%の実績が解除できたので満足。
 同スタジオの次回作にも期待。

TAR / ター

 ベルリン・フィルのシェフに選ばれた女性指揮者の話ということ以外、予備知識無しで鑑賞。結果、一回の鑑賞では全てを理解することが難しい映画だった。

 入念に取材し、オーケストラ、クラシック音楽、指揮者というものを深く書き込んでいたのは間違いない。特にオーケストラの演奏シーンのディテールは過去に見た映画の中で最高だったように思う。舞台袖の雰囲気なんかも、そのまんま。音楽映画(ドラマ)は粗が見えてしまう作品がほとんどなのだが、全く粗が見えなかった。
 主演のケイト・ブランシェットもちゃんと指揮者に見えた。こういう指揮者、いるよねと。実にリアルだ。リハの場面も生々しかった。ちゃんと指揮者に見えたどころか、こういう指揮者がベルリン・フィルにいてもおかしくないとすら思えた。指揮の演技をする役者が指揮者に見えたのは初めてかもしれない。
 オケも指揮者もまさしく現実と同じといって差し支えない。これはすごい。それだけでも一見の価値ありだろう。クラシック音楽好きなら十分に楽しめると思う。逆に、クラシックのことを知らない人は、何を言っているのかさっぱり分からない部分も多いと思われる。
 検索して上位に出てきたレビューをざっと見てみたが、クラシックのことを知らない映画通は「ベルリン・オーケストラ」だとか「世界最高のウィーンの音楽会」だとか、いい加減なことばかり書いていた。

 だが、実はこの映画の本質はそこではない。音楽映画ではなかった。そこを間違わないようにしたい。

 サイコスリラーという紹介もされているようだが、それもいまいちピンとこない。とにかく監督の意図に翻弄されっぱなしの158分。158分という近年では長めの上映時間だが、長いとは感じなかった。ほとんどが会話シーンなのに。上質なドラマが描けているという証拠なのではないだろうか。

 ここまで丁寧にオケを描けている映画はそうそう無いので、有名な日本人指揮者にプロモーションをしてもらえばもっと話題になるのではと思った。少なくとも私はそういうプロモーションは見ていない。もったいないな。クラシックのことを知らないタレントでは説得力のある宣伝はできないのでは。

―――――以下ネタバレあり―――――

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ザ・スーパーマリオ・ブラザーズ・ムービー

 最高のファンムービー。それ以外に言いようがない。

 物語はあってないようなもの。典型的な「苦悩から歓喜へ」の、ベートーヴェンの交響曲第5番形式だ。このキャラを出したいからこういう筋書きにすると逆算されたようにも感じる。

 が、そんなものは些細なこと。最初から最後まで、隅から隅までサービス心に満ち溢れた、ゲームを原作にした映画の傑作と言って差し支えないだろう。
 ゲームを知らない人にとっては評価が下がるとは思うが、それでも一本のエンターテイメント映画として成立している。

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シン・仮面ライダー

 仮面ライダーは一シリーズも、一話足りとも見たことがない。でもやっぱり見に行った。昨年購入した映画館で使える割引券の期日が迫っていたからだ。じゃなかったら行かなかったかもしれない。

▼以下ネタバレあり▼

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WBC2023日本代表優勝す

 はぁ~最高でしたね……。
 前日の準決勝、日本vsメキシコ。不振の村上野手復活のサヨナラ打に、こんなやらせにしか思えない筋書きあるか!?(と言いつつ、あの場面は絶対打つと確信していた)と思いながら歓喜に湧いた夜でしたが、今日もまたあからさまにやらせくさい最高の展開が待っているとは誰が想像したでしょうか。

 8回裏にダルビッシュ投手が一発を浴び1点差に詰め寄られるも、後続を打ち取って、そのままの点差で9回裏の守備へ。
 クローザーに指名されたのは大谷投手。打者が塁に出なければ3人目の対戦相手が現役世界最高打者と言って差し支えないマイク・トラウト野手。しかも大谷選手の同僚。
 1人目を歩かせて、そう上手くいかないかと思っていたらなんと2人目が併殺。2アウトでトラウト野手との対戦へ。
 フルカウントまで盛り上げて最後は伝家の宝刀スライダーで空振り三振。世界一決定。

 今どき、プロがこんなベタなシナリオ書いたら怒られるやつですよ。それだけに最高の王道シナリオであるのも間違いなく、それが現実で起こるなんて、やっぱりそういう星の下に生まれた人というのはいるのだなと思うしかありません。

1997年 横浜ベイスターズ リーグ優勝の瞬間
2009年 WBC決勝 日本vs韓国 イチロー野手の決勝打
2023年 WBC 準決勝村上野手のサヨナラ打と優勝の瞬間

 これを全てリアルタイムで目撃できて幸せです。
 おめでとうございました!

(あ、勝利投手は今永投手だそうです。ダブルでめでたい!)

ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)

「月面探査記」から4作連続の劇場鑑賞でしたが、ここ4作で一番良かったです。

 ゲスト主人公の発声に違和感があると思ってエンドロールを見たらやっぱり……。一番最初のセリフで察しますね。こういうことがあるたびに、本職の声優って凄いんだなと思い知らされます。でも作品を壊すという程度ではないし、ヘタクソとまでは感じませんでした。たまに聞いていられないほど酷い人いますからね……。あと、出木杉くんの声がいつまで経っても違和感があるのですが、どうも日テレのアナウンサーらしい。日テレのアナウンサーといえば、「美味しんぼ」の歌子さんも酷かったな。日テレの伝統芸なんでしょうか。それ以外のゲストは気にならず、中でも山里さんは凄い。もはや本職と比べても遜色ないのではというレベル。

 あと、服部隆之さんはオケの書き方が本当に上手いなと思います。今、劇伴でオケを使わせたらトップクラスの安定感なのでは。

 劇場に入るときにもらった冊子に誤りを2つ見つけてしまいました。

・4ページ:ソーニャの説明が「やさしくて」のはずが「やさくして」になっている。
・16,17ページ:まちがい絵さがしの間違いが8つのはずが9つある。

 以下ネタバレあり。

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