WBC2023日本代表優勝す

 はぁ~最高でしたね……。
 前日の準決勝、日本vsメキシコ。不振の村上野手復活のサヨナラ打に、こんなやらせにしか思えない筋書きあるか!?(と言いつつ、あの場面は絶対打つと確信していた)と思いながら歓喜に湧いた夜でしたが、今日もまたあからさまにやらせくさい最高の展開が待っているとは誰が想像したでしょうか。

 8回裏にダルビッシュ投手が一発を浴び1点差に詰め寄られるも、後続を打ち取って、そのままの点差で9回裏の守備へ。
 クローザーに指名されたのは大谷投手。打者が塁に出なければ3人目の対戦相手が現役世界最高打者と言って差し支えないマイク・トラウト野手。しかも大谷選手の同僚。
 1人目を歩かせて、そう上手くいかないかと思っていたらなんと2人目が併殺。2アウトでトラウト野手との対戦へ。
 フルカウントまで盛り上げて最後は伝家の宝刀スライダーで空振り三振。世界一決定。

 今どき、プロがこんなベタなシナリオ書いたら怒られるやつですよ。それだけに最高の王道シナリオであるのも間違いなく、それが現実で起こるなんて、やっぱりそういう星の下に生まれた人というのはいるのだなと思うしかありません。

1997年 横浜ベイスターズ リーグ優勝の瞬間
2009年 WBC決勝 日本vs韓国 イチロー野手の決勝打
2023年 WBC 準決勝村上野手のサヨナラ打と優勝の瞬間

 これを全てリアルタイムで目撃できて幸せです。
 おめでとうございました!

(あ、勝利投手は今永投手だそうです。ダブルでめでたい!)

ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)

「月面探査記」から4作連続の劇場鑑賞でしたが、ここ4作で一番良かったです。

 ゲスト主人公の発声に違和感があると思ってエンドロールを見たらやっぱり……。一番最初のセリフで察しますね。こういうことがあるたびに、本職の声優って凄いんだなと思い知らされます。でも作品を壊すという程度ではないし、ヘタクソとまでは感じませんでした。たまに聞いていられないほど酷い人いますからね……。あと、出木杉くんの声がいつまで経っても違和感があるのですが、どうも日テレのアナウンサーらしい。日テレのアナウンサーといえば、「美味しんぼ」の歌子さんも酷かったな。日テレの伝統芸なんでしょうか。それ以外のゲストは気にならず、中でも山里さんは凄い。もはや本職と比べても遜色ないのではというレベル。

 あと、服部隆之さんはオケの書き方が本当に上手いなと思います。今、劇伴でオケを使わせたらトップクラスの安定感なのでは。

 劇場に入るときにもらった冊子に誤りを2つ見つけてしまいました。

・4ページ:ソーニャの説明が「やさしくて」のはずが「やさくして」になっている。
・16,17ページ:まちがい絵さがしの間違いが8つのはずが9つある。

 以下ネタバレあり。

続きを読む

判例主義

 これは……。

三春町ひき逃げ2人殺人事件 一審の死刑破棄し「無期懲役」判決 福島
https://news.yahoo.co.jp/articles/391a1fd2355fe61aa32679759d7ab5582239455e

 これで無期なら、「刑務所に入ることを望む場合、2人までなら殺していい」という判例になってしまわないですかね……。
 判決文が無いのでなんとも言えませんが、検察には上告していただきたいなと思います。

シン・ウルトラマン

 ガワがウルトラマンになっただけで、やってることはエヴァンゲリオンと同じ。日本映画だからCGのレベルの低さは仕方ないけど、とにかくドラマの書き方が薄っぺらすぎて感情移入が全くできなかった。バディがどうの信頼がどうのと言ってるけど、そんな仲良くなる描写あった? カメラに映っていない部分を勝手に想像しろってこと? 奇をてらったカメラワークもわざとらしいし、台詞回しも良くない。役者の演技も……ここまでくると、むしろわざとやってるんだろうか。鎌倉殿でも思ったけど、山本耕史さんはいい役者さんですね。同じ庵野ウルトラマンなら、DAIKON FILM版の方が面白かったな。

伝統と文化

 歴史とともに培われてきた伝統を「ぶっ壊していい」などと公言する人間は信用できない。その人にその世界を語る資格は無い。「共存すればいい」なら別だが。
 それを正論だなんだのという意見が多数にな(っているかのように報じられ)ている。世間の価値観は大丈夫なんだろうかと心配になる。

続きを読む

エヴェレスト 神々の山嶺

 阿部寛の羽生だけ良かった。深町はそういう人間じゃない。役作りするときに原作読んだのか? 岸の滑落場面の合成感がすごすぎて萎える。登山の描写もめちゃくちゃ。フィルム捨てるなよ。

何のこととは申しませんが

 裁判というのは、常識では無理筋だと分かっていても、僅かでも可能性があるなら負けないために何だって主張する。
 法廷で行われるものなので、余程世間を騒がすような案件でもなければ世論を味方につけても意味がない。裁判官こそが正義。勝ちたければ裁判官を買収せよ!
 ……まぁ常識で考えればこれは被告が悪い。でも負けるとは限らない。それが裁判。
 とはいえ、負けたくないからと常識から遠くかけ離れた主張をしてしまい、それが世間にお披露目されてしまったら、その人は今後どうやって業界で生きていくのだろうか。

神々の山嶺

 フランスで制作されたアニメ版。
 画面は綺麗だし丁寧だし美しくて良かったのだが、肝心のシナリオが無惨。原作のいいところをほとんど切り捨ててしまって、ただ羽生が山に登るだけの映画になってしまった。あの原作を90分に詰め込むのは絶対に無理なのだが、それにしても端折りすぎて、何を伝えたいのか分からなかった。
 これなら原作、もしくは谷口ジローの漫画版を読んだ方がいいと断言できる。原作ファン向けのショートアニメといった位置づけにしか感じることができなかった。ただし原作ファンほど不満が残ると思う。もったいないな。