「月面探査記」から4作連続の劇場鑑賞でしたが、ここ4作で一番良かったです。
ゲスト主人公の発声に違和感があると思ってエンドロールを見たらやっぱり……。一番最初のセリフで察しますね。こういうことがあるたびに、本職の声優って凄いんだなと思い知らされます。でも作品を壊すという程度ではないし、ヘタクソとまでは感じませんでした。たまに聞いていられないほど酷い人いますからね……。あと、出木杉くんの声がいつまで経っても違和感があるのですが、どうも日テレのアナウンサーらしい。日テレのアナウンサーといえば、「美味しんぼ」の歌子さんも酷かったな。日テレの伝統芸なんでしょうか。それ以外のゲストは気にならず、中でも山里さんは凄い。もはや本職と比べても遜色ないのではというレベル。
あと、服部隆之さんはオケの書き方が本当に上手いなと思います。今、劇伴でオケを使わせたらトップクラスの安定感なのでは。
劇場に入るときにもらった冊子に誤りを2つ見つけてしまいました。
・4ページ:ソーニャの説明が「やさしくて」のはずが「やさくして」になっている。
・16,17ページ:まちがい絵さがしの間違いが8つのはずが9つある。
以下ネタバレあり。
昨年の予告から空との関連を強く匂わせておきながら、実際のところ、どうしても空である必要はそれほどなかったのではという印象。飛行機のギミックもあまり役に立っていなかったような……。
序盤の「しつこい虫」と「天気雨」は良かったです。どっちも意味がないわけがないよなと思っていたので、ここで繋がるのかと。
鑑賞後にちょっと調べた感じでは、全体のテーマとして宗教の危うさを描いているという感想が多かったですが、そうかなぁ。パラダピアの真意が明らかになる前までは、理想郷に見せかけた監獄(更生プログラム的な)なのかなと感じていたし、後半は現代社会の構図そのものへの警鐘なように思いましたが。義務教育も究極的にはそれを目指してますよね。自分の頭で考えることを放棄させて、体制に従順で反抗しない人間作り。会社組織だって本音を言えばああいう人材が欲しいはず。あれを宗教のことだと考えて他人事と捉えてしまうのは、危機感が足りないのではという気がしないでもないです。でも教祖的な人物がいて……となるとやっぱり宗教なんでしょうか。いや、権力者も当てはまるはず。
来年は音楽(オーケストラ?)がテーマのようなので、楽しみと同時に不安でもあります。きっと職業病で細かいことが気になっちゃうから……。