音楽」カテゴリーアーカイブ

二度目の緊急事態宣言が出ると舞台関連は相当やばいかもしれない

 緊急事態宣言が出るかもしれない瀬戸際ですが、強制力が無いので飲食店に対して意味がないのではという意見があります。飲食店はそうかもしれませんが、練習や本番で公共施設を使用している我々舞台の人間は、有無を言わさず無職になるでしょう。行政が施設の使用停止を申し渡すため会場を使わせてくれないからです。
 民営とは名ばかりで、大抵の会場は母体が行政のため、お上の決定に逆らえないし、おかしいと考えて意見を言って議論できる職員などいないのです。じゃあ君たちはお上が人を殺せと言ったら従うのかと言いたいです。
 飲食店をどうにかするという理由だけで緊急事態宣言を出されますと、舞台業界が相当深刻な状況に陥るのは想像に難くありません。

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音の環境を整えました。

 基本的に音楽は聞ければいいというスタンスを貫いてきたのですが、徐々に聞くだけではなく人に聞いてもらうための音楽を作ったり、外に出す音の確認をする機会が増えてきたため、思い切ってデスクトップ環境を整えました。DTM環境の変遷と、購入した機器は…

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年末ジャンボのCM

 メリークリスマスイヴ。年末ジャンボのCMを目にして、ベートーヴェンの7番の1楽章のアレンジだと気づいてしまってから、観るたびにイラッとしているケツの穴の小さい人間です。
 原曲にリスペクトが無いならアレンジするなよと声を大にして言いたいです。

 かのフランツ・リストはこの曲を形容して「リズムの神化」、リヒャルト・ワーグナーは「舞踏の神化」と称したほどの曲なのです。リズムが最重要と言って過言ではなく、そのリズムを崩してしまっては台無しであり、単なる凡庸な曲に成り下がりかねません。

 CMでは原曲と比較して、リズムが崩れてしまっており、かつ全くもって重要でもなんでもないナンセンスで無意味な歌詞が載せられているおかげで、曲をぶち壊していると言えるでしょう。ジャーンボジャーンボじゃねえよ! ジャンボは尾崎だけでいいんだよ!(いいぞ)

 リズムがどのように変わってしまっているのか、譜例を作ってみました。

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宇宙人なんちゃって(カヴァー)

 私が世界で5本の指に入るくらい大好きな、国本剛章さんの名曲「宇宙人なんちゃって」をカヴァーしました。
 元々女声の歌なのですが、男声ヴァージョンという位置づけで聴いていただければと思います。
 いずれPVまで撮ってYouTubeにアップするつもりなのですが、PVを撮る余裕が無いので、まずはPatreonにて音源のみ先行公開します。
 本当にいい曲なので、原曲も是非聴いてください!

(音源はPatreonにて公開しています)

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新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団の活動再開に関する現時点における個人としての考え

 世の中では相変わらずコロナ旋風が巻き起こっております。
 新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団も2020年3月下旬に無期限活動停止を発表したわけですが、果たしていつ復活するのかという点については色々と考えております。

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ドラクエ曲はスコアからパート譜を作って演奏すれば問題ないのではないかという考察

 スギヤマ工房より、ドラクエの楽譜レンタルがストップされてから久しいです。
 一時はアマチュアでも盛んに演奏されていましたが…

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文化芸術活動の継続支援事業

 SNSやYouTubeなんかで、文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」についてあれこれ言われています。
 大抵の論旨が「予算が余っているんだから皆で取りに行こう」「使い切らなかったら次に同じことがあったら文化にお金が回らない」といった、使わない方が悪いみたいな口ぶりなんですが、私としてはずっと違和感がありました。

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指揮者の矛盾

 久しぶりにYouTubeチャンネルに指揮動画をアップしました。リハーサルの動画です。

唄いました→人気出る
演奏しました→人気出る
絵を描きました→人気出る
曲を作りました→人気出る
指揮をしました→全くと言っていいくらい相手にされない

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指揮活動再開!!!

 去る16日の日曜日、ついにオケ活動が再開となりました。
 最後に指揮をしたのが3月1日でしたので、ジャスト5ヶ月半の休止期間となりました。5ヶ月半、指揮の予定が一本も無い。ここまでの空白期間は今まで一度もありませんでしたし、こんなことが起こるなんて全く考えていませんでした。
 一足先に活動を再開したプロの皆様のSNS等を見ていると、

「合奏が出来るありがたみを噛みしめることができました」
「一緒に演奏出来る人がいることの幸せを思い知りました」
「楽しすぎました」

 とか、そういう感想が山のように出てきていて羨ましく思っていたので、自分は一体どんな感情になるかなと実はひっそりと楽しみにしていたのです。感動のあまり泣くのかなとか。言葉も出ないほど感動するのかなとか。感無量で動けなくなるのかなとか。が、まぁ実に面白味のない結果となりました。休止前と何ら変わることなく、いつも通りでした。普通に始まって普通に終わる。変わらなすぎてびっくりというか、全くもって休止前と同じ。拍子抜けしてしまいました。

 あれ、自分はもしかして相当ドライな人間なのか? 血も涙もない野郎なのか? と自問自答したのですが、まぁ実際そう思ったのだから仕方がないですよね。
 考えた末の結論としては、いつも指揮をするたびにありがたみを感じているし、いつも幸せだと思っているし、いつも楽しすぎるから、それ以上感じようがないのだということにして納得することにしました。つまり、毎回毎回を大切にしているし、指揮をしている日常が当たり前のものになっていないと。そうじゃなきゃ、人としてどうなんだよという感じですよね。でも、そういうことにしておけば、ものすごい偉い人みたいですよね。よかったよかった。あはは。

 それよりも、5ヶ月半空いたので、やっぱりなかなか手が動かない。これは困ったなぁと。戻るのにどれくらいかかりますかね。練習が出来ないとかそういうことはないんですが、思い通りになるまではしばらくリハビリが必要ですね。

 奏者同士のソーシャルディスタンスについても、ちょっと無理があるかなという感想です。
 オケは最小編成でも弦楽器の最前列から数えると5~6列はあります。各2mの感覚を空けるわけですから、最後列まで最短で8m空くんですよね。もうね、最後列に陣取ったホルンまで遥かなる距離でした。第九の合唱団の最後列じゃないんだぞと。この距離を保って大人数が入れる舞台はちょっとないですよね。
 それに、何より合奏に大きな影響があります。オーケストラは奏者間のアンサンブルが最重要なわけですが、これがかなり難しそうです。
 出来ないことはないです。が、これが新しい世の中のオーケストラの形ですよとそのまま受け入れることには疑問があります。今までより演奏クオリティが落ちることは必定で、それをお客様に、はいどうぞと出すのはどうなんだろうなと考えこんでしまいます。が、今はそれが精一杯なので、やるしかないのですが。
 受け入れるのではなく、今は仕方がないけども、元に戻していく努力は絶対に必要だと強く思いました。
 日本オーケストラ連盟を始めとする各団体が様々な実験をしてくれていますので、希望の持てる結果を見たいですし、それを世の中が受け入れてくれるように努力しなければならないと思います。いくら実験結果が良くても、ホール等がダメだと言えばその通りにはできないわけですから。
 オーケストラ受難の時代はまだまだ続きそうですが、私的には小さな一歩を踏み出せたことを大変喜ばしく思っています。

 それにしても、マスクとフェイスシールド両方必須で5m空けるというのは本当にめちゃくちゃです。どういう基準で決めたんですかとホールの事務所に聞きに行ったのですが、話が噛み合わず、全く埒が明きませんでした。
 マスク無しで大きなくしゃみをしたとき、ようやく5m飛ぶくらいなんですよ。科学的にも実証されているし、オーケストラ連盟等が実験をして結果が出ているんですよ。と言っても、吹奏楽はどうのこうの、吹奏楽はどうのこうのと同じことを繰り返すばかり。吹奏楽の話なんて誰もしてないのに。全く理解不能です。
 5mなんて聞いたことがないんですが、どういう基準なんですかという質問に対しても、対面になるので。吹奏楽の楽器は2mは離れなければならないですし。と繰り返すばかり。もしかして、対面だからお互いに2mと2mで4m、余裕を持って5mと思ってるんじゃないでしょうか。だとしたら小学生並みの考え方も出来ない相当なバカですよね。自分から2m飛ぶと仮定して、対面だからなら4mってどんな計算だよ。なんでだよ。
 いや、でもマスクありで5mなんて話しているだけじゃ飛ばないですからと言っても、最終的には、今はとにかく感染を予防しなければいけませんからね。と借字定規な答えしか帰ってきませんでした。お役所仕事万歳!
 別に5mは嫌だというクレームじゃなくて、確認と現場の意見として話しにいっただけなのに、事務所にいた人たちは、クレーマーが来たみたいな顔つきになってたし。なんなんだろう。嫌だなぁ。

 で、決まりは決まりで仕方がないですからマスクとフェイスシールドをしましたが、実は指揮って思いの外運動しているので、フェイスシールドはすぐに曇って前が見えなくなるし、手があたってずれるし、マスクとフェイスシールドで息苦しくて息切れするし、ちょっと無理でしょこれという状態でした。コロナ以前に熱中症で倒れるぞと。
 そこで、オケの方がご用意くださった眼鏡型のフェイスシールドに切り替えたところ、これが効果覿面。ほぼ影響なく続けることが出来ました。これからフェイスシールドありで指揮をする必要がある方々には眼鏡型がおすすめです。

 さて、大事なのはここからで、コロナ休業の約半年間、実はビールやお酒全般があまり美味しく感じなかったのです。たまに飲むのですが、うーん……別に無理に飲まなくてもいいや、と。
 ところが! 練習後に呑んだ、キンキンに冷えたビールは!!! 最高でした!!!!! ほんっっっとうに美味かった!!!!!
 これだよ! これ! このために音楽やってるんだよオイ! と忘れかけていたものを思い出しましたね。いや、もう、ビールってこんなに美味しかったっけと思うくらい幸せな瞬間でした。すごい笑顔になってしまいましたね。ああ、やっぱり練習楽しかったんじゃん、嬉しかったんじゃんと。よかったです。これが無かったら果たして音楽続けてるかなぁ……。
 こんな美味しいビールが飲めるようにこれからも頑張っていきたいと思います!

 そして今週末もオケあるよ! っていうか、これからしばらく毎週あるよ! やったー! 頑張ろう!