練馬にベンキマンが現れる

 最近、便器って陶器だけど、どうしてプラスチックで作らないんだろうと考えた事があるのですが、二日ほど悩んだ挙句、陶器って丈夫なうえに汚れが付きづらいんですよねという結論に至りました。便器とブルーレットおくだけのコラボレーションはすごい洗浄力を発揮するものであります。

 ところで、一度でもトイレに行った事がある方なら分かっていただけると思うのですが、便器って思った以上に頑丈で硬いのですよね。使い方によっては凶器に使えるくらいの硬さと重さを兼ね備えているわけで、確か”ダイナマイト刑事”で武器になっていたような記憶がありますし、キン肉マンには”ベンキマン”なる超人がいた気がしますし、三国志演義には”卞喜”という登場人物が出てきますから、古来から便器が人々に親しまれてきた事はもはや疑いようがありません。卞喜は勝てるはずもないのに関羽に喧嘩を売り、あっさり一刀両断される阿呆ですが、便器は関羽と互角に戦えるであろうほど、とても硬いのであります。常人が便器を破壊しようと思ったら、結構な決意と覚悟、動機が必要だと思うわけです。

 そんな折、84個もの便器を破壊するベンキマンが現れたようです。

トイレの便器84個壊される、東京・練馬の公園
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2169076.html

 あのですね、”スト2″のボーナスステージじゃないんですよ。スト2だって、樽やドラム缶を80個も破壊したりしないでしょう。しかも、樽より頑丈であろう便器を84個破壊だなんて、車を一台破壊するボーナスステージに匹敵する所業であります。

 しかしどうやって破壊したんですかね。徒手空拳であれば、便器破壊ではなく今すぐ格闘技を始めるべきです。ビール瓶斬りくらいなら即出来そうな勢いですから、覇王翔吼拳は短期間でマスター出来る事でしょう。まあ、得物を使ったのでしょうが。

 ゲームの世界なら、便器を破壊し終えた後に区の職員が登場し、サンプリング音声で「Oh, my god…」とかのたまったうえでボーナス点が大量に入りそうな出来事です。しかしながら、現実世界ではもちろん犯罪行為でありまして、こういう事をする輩がいると、公衆トイレ撤去など善良な市民へ皺寄せが来るだけですので、一刻も早く逮捕し、ボーナスではなくペナルティを科し、動機と手段の解明をし、練馬のベンキマンとして大々的に報じる事で再発防止に努めていただきたいものです。決して野次馬根性や、ネタを提供してほしいという意味ではありませんので、勘違いなさいませんよう。

 ただ、こういう事をする人間がどこぞに潜伏しているのは確かなので、その暴力の矛先が人間や動物に向かう前に無事解決となってほしいですね。ストレスが爆発したにしては、少し執拗すぎますし、異常性が高いように思われます。しかしトイレという性質上、監視カメラをつけるわけにもいきませんし、公衆トイレに警備員を張り付かせるわけにもいかないでしょうから、なかなか厄介な話ではあります。

 便器で思い出したのですが、昔、厨房の「厨」と「厠」を間違えた漢(おとこ)がいましたが、それはまた別の話であり、名誉毀損で訴えられかねないのでブログに書くことは永遠にない事でしょう。そんな漢も今や一児の父であります。人生とは本当に分からないものだなあと感慨に耽るのでありました。他人の幸せもたまにはいいものです。おめでとうございました。

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