いいともの最終回、昼はリアルタイムで見たのですが、夜は用事があって見られなかったので、録画しておいたものをようやく見たのですが、なんといいますか、タモさんの生前葬という様相であったなあと。お通夜であり告別式ですよね、あれは。
正直、視聴者置いてきぼりという感もありましたが、全体的によかったと思います。特に、夜よりも昼の最終回において、初回からのスタッフが紹介されたり、カメラさんが感極まっているのが映し出された瞬間は、見ているこちらまで感無量と言いますか、ああ本当に終わるんだ、なんだかんだで愛された番組だったよなあ、と。
ビートさんがタモさんの事を「白米のようなタレント」と例えていましたが、まさにそんな感じで、「白米のような番組」でもあったと思います。お昼の12時=いいともであって、見たいという意思がなくても、テレビが見られる環境にいれば何となくチャンネルを合わせてしまう。毎日見ていて不快ではないけど、だからといって内容を強く覚えているわけでもない。そんな番組だったのだと、後番組のバイキンがどうのこうのというのを見て思い知りました。
タモリ、さんま、とんねるず、ダウンタウン、ウンナン、ナイナイ、爆笑問題が一同に介した現場というのは初めて見ました。さらには釣瓶さんまで。あんな豪華な事ってもう今後無い気がしますね。内容はさておき。こうなると、ビートさん夜にも出てほしかったなあというのは贅沢でしょうか。
年に一度、特大号だけでも放送しないんですかね。そういうのが無いというのも、タモさんらしくてよい気がしますが。あの雰囲気は他の番組では決して出せないものであるように思います。それも全てタモさんの存在ありきだったのだろうなと。扇の要的な。
あと、放送終了後、テレビを見て感想文を書く系のメディアに「最後のタモリの挨拶では、時折言葉を詰まらせながら感謝を述べた。目の奥には光るものがあった」みたいな事が書いてあったから、そうなのか、あのタモさんが……と思って見ていたのですが、全然そんな事なかったじゃねえか。適当な事書いてんじゃねえぞコノヤローダンカン早く車回せバカヤロー。と若干怒りを覚えてしまいました。捏造をするメディアは滅びていただけますよう、心よりお願い申し上げます。
ともあれ、32年間お疲れ様でした。と一面識も無いタモさんに敬礼であります。
バイキング? なんですかそれ。