リハを休む事に関する考え方と音楽をバカにしている自称プロを見かけた話


 趣味というものは自分のためにやるものですから、何をしようと人様に迷惑をかけない限り好きなようにしていればよいと思っているのですが、こと楽隊に関しては、個人が数十人単位で集まってようやく成り立つ活動であるという事が、いつも物事を難しくするのですね。

 特に欠席について思うのですが、例えば登山が趣味の人が、登山に行く予定だった日に他に予定が入ったので中止にしたところで、誰からも文句を言われる筋合いなど無いわけですが、楽隊はそうもいかないところがあるわけです。

 オーケストラにおける管楽器であれば、一人一パートの原則により、合奏における音の不足が発生するわけですし、管楽器が一人いない事によってバランスもとれなくなってきます。他のパートにしても、自分が入るきっかけとなる音がなくなればそれだけで合わせに支障をきたしますし、アンサンブルを形成する事も困難になってきます。結果、合奏をするために集まった数時間が個人練習のような状態になってしまう危険性すら孕んでくるわけで、これでは真面目に出席した人は、いったい何のために時間を費やしているのだろうという話になってしまいます。

 私は、皆さん趣味で時間とお金を費やして楽しんでいらっしゃるという大前提に立っていますので、きちんとした事情があったうえでの欠席については特に目くじらを立てる事はありませんし、やむなしという事で、それに沿ったリハーサルをするまでだと思っています。

 ですが、本番までの練習が20回、30回ある通常の楽団であればの話であって、本番までの回数が極端に少ないとなると話はまた変わってきます。リハーサル回数が少なければ少ないほど、一回の欠席が、演奏にも、その方にも致命的になってくるものだと思うのです。

 そういうオケの場合、欠席するのであれば他の人に事前に代奏をお願いしておくですとか、その辺りの配慮をするに越したことはないと思います。それでもダメだったというなら、きちんとそう連絡をもらえれば了解できます。厳しい人であれば、外部から代わりを呼んで来いという話になるかもしれませんが。ましてや無断欠席など言語道断だと思うのですけどね。

 来るのか来ないのかすら分からない状態ほど迷惑な事はないわけで、共に演奏をする人たちに対しての背信行為であり、一緒に舞台に乗る資格なしだと思いますよ。あとから、特段の事情があった事の説明や、謝罪の一言でもあればまだ良いですが、それすら無いようでは、擁護のしようがございません。

 ここまではアマチュアの話。

 自分の時間とお金を使って取り組んでいるという前提のアマチュアですら言語道断な行為だと思いますから、音楽でお金を頂いている人間がそれをやったら一発アウトだと思うのですが、世間的にはどうなのでしょうね。やる気がない、アマオケだからと舐めている、相手や現場によって態度を使い分けている、そういう人間だと見られ非難されても仕方がないところでしょう。現場というか、もはや音楽に対する冒涜ですね。自分の生業を自ら否定して音楽家足りえるのでしょうか。ましてや、エキストラではなく、自ら参加を望んだのにも関わらず。

 何をしようともお金を稼げるからプロですという単純なものではないと思います。プロがプロ足らんとするには、技術、態度、取り組み方、それらの諸要素が周囲からプロフェッショナルであると尊敬され、認められることが必要ではないでしょうかと。音楽家でなくとも、無断欠席したうえで事情説明も謝罪も無しなどお話になりません。クビです、クビ。音楽でも会社でも、報酬の出る現場だったら無断欠席など何があっても絶対にしないでしょう。つまり舐めてるんですよ。

 芸術家なのだから演奏さえ上手ければ何でもいいんだという見方もあるかもしれませんが、それだけの実力を持ち得る人間など世界でも果たしてどれくらいいるというのでしょうか。ましてや自分がそうだと思ったら終わりでしょう。欠席の連絡など、人間性以前の最低限のマナーではないのでしょうかね。

 狭い世界で賞賛され、自分はすごいと勘違いし、態度ばかりが大きくなってしまった人間など、いくら稼げても私はプロだとは微塵も思いません。上手いけどリハをサボるプロより、下手でもリハに来て目いっぱい楽しむアマの方が私は好きです。

 そういう方は、何をしてもチヤホヤしてくれる人を取り巻きにして、無断欠席をしてもニヤニヤと許してくれるヌルヌルした関係が構築される心地よい世界で活動してくださればいいのであって、真面目に楽しもうとしている人たちに迷惑をかけないでください。

 つまり、つまらない、低俗、態度が悪いバイキングはプロの作る番組ではないという事ですね。

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