中秋の名月

見事じゃ。
同じ時、同じ場所からの二枚。
撮り方で色が全く違いますね。一枚目の黄色っぽい方が肉眼で見た時と同じ色です。

文化芸術活動の継続支援事業

 SNSやYouTubeなんかで、文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」についてあれこれ言われています。
 大抵の論旨が「予算が余っているんだから皆で取りに行こう」「使い切らなかったら次に同じことがあったら文化にお金が回らない」といった、使わない方が悪いみたいな口ぶりなんですが、私としてはずっと違和感がありました。

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休養してくれていいんですよ

 実に酷い試合だった。

 ほぼ同じ13安打と12安打でこの差。先発が早々に打ち込まれたらこうなるのは仕方がないとはいえ、そもそもパットン先発、ピープルズ中継ぎという誰にも理解できない策の時点でめちゃくちゃなのは分かりきっていたこと。
 優勝する気があるのだろうか。首位に勝たなければ優勝はあり得ないことは分かっているのだろうか。今年はCSが無いのを分かっているのだろうか。

 セ・リーグでは最低でも讀賣と互角の勝負をしなければ優勝は無理。13連戦なのは分かるが、讀賣と勝負を避けて次の広島戦に照準を合わせるというのは、優勝しようとするチームのやることとはとても思えない。その結果が最悪の3タテ。首位決戦で3タテは許されない。これで2020年のセ・リーグの灯はほぼ消えたと思っている。今年は讀賣優勝で決まりだろう。

 繰り返しになるが、当たればラミレス采配ズバリで喝采を浴びるだろう。しかし、得られる可能性のあるリターンに対していつもリスクが大きすぎる。ラミレス采配は勝算が低すぎると思っている。それに、もし昨日の奇策がピタリとはまって勝ったとしても、私は褒める気にはなれない。どうせ勝ったら褒めてたんだろという人もいると思うし、実際勝てば褒める人が多いと思うが、私としてはそれはない。ダメなものはダメだと思う。

 とはいえ、全ての采配が果たして監督主導なのかと言われると怪しい気もしている。采配にフロントがかなり介入しているのではないかという感じもする。だとしたらラミレスは単なる操り人形であって、あんまりだ。単なる一ファンの私にはそこまでは絶対に分からないが、現場では何が起こってるのだろう。少なくとも、現場がのびのびと野球を出来ているようには感じられないのだ。それでも機運に乗っている時はいいのだろうけども。

 後年、実はあの時は……という暴露話が出てくる気がしてならない。選手の側からも、ラミレスからも。

「Tommorow is another day」
「これが野球」
「勝つこともあれば負けることもある」

 当たり前だろ! いい加減にしてくれ! たまに言うなら説得力もあろうが、もはや自らの采配の失敗や、負けた責任に対する言い訳に使っているようにしか思えない。こんなバカの一つ覚えのコメントを発する監督なんて初めて見た。そんな考え方で済むなら勝負の世界になんていられないと思うのだが。ついにはファンまで洗脳されて、いくら負けても「トゥモアナトゥモアナ」とか言い出している。それは単なる思考停止だと思うが。

 とにかく、ラミレス監督はここまで横浜のために本当によく頑張ってくれました。毎年のようにAクラスという別格の経験をさせていただき、心より感謝しております。そろそろ羽根を伸ばしてゆっくりと休養してくださっていいんですよ。ほら。どうぞ遠慮せずに。さあ。さあ。

指揮者の矛盾

 久しぶりにYouTubeチャンネルに指揮動画をアップしました。リハーサルの動画です。

唄いました→人気出る
演奏しました→人気出る
絵を描きました→人気出る
曲を作りました→人気出る
指揮をしました→全くと言っていいくらい相手にされない

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おかげで

 「自分のおかげで」ってとんでもなく驕り高ぶった言葉だと思うんですけど、世間一般の人は全くそんな風に思わないんですかね。
 あなたのおかげで、この方のおかげで、みんなのおかげで、と他者に対して使うことは当然ありますが、「自分のおかげでこうなった」なんて生まれてこの方使ったことがないんじゃないかな。
 だって、例えば私がコンサートを企画したとして、終わった後に「僕のおかげで音楽を楽しんでくれる人がいてよかった」って言います? 言わないですよね。絶対言わないよ。だいたい、そもそもそんな考えは浮かばないもの。こんなこと言ってる人がいたら、はぁ? って思うし、お付き合いしたくないですよ。
 こういう言葉を無意識に使う人は、十中八九ヤバい人なんじゃないかなと思うのですが、このように、いちいち言葉を細かく気にする人も十中八九いないんでしょうね。
 私の常識は世間と離れているのだなぁと思ってやみません。

プロンプター

 色々な考えの方がいるとは思いますが、会見の中継を見ていて一つだけ思ったこと。

Q.今日はプロンプターを使っていませんが

A.世界の指導者が使っている。今日は文章の推敲が間に合わなかったので使っていない。

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指揮活動再開!!!

 去る16日の日曜日、ついにオケ活動が再開となりました。
 最後に指揮をしたのが3月1日でしたので、ジャスト5ヶ月半の休止期間となりました。5ヶ月半、指揮の予定が一本も無い。ここまでの空白期間は今まで一度もありませんでしたし、こんなことが起こるなんて全く考えていませんでした。
 一足先に活動を再開したプロの皆様のSNS等を見ていると、

「合奏が出来るありがたみを噛みしめることができました」
「一緒に演奏出来る人がいることの幸せを思い知りました」
「楽しすぎました」

 とか、そういう感想が山のように出てきていて羨ましく思っていたので、自分は一体どんな感情になるかなと実はひっそりと楽しみにしていたのです。感動のあまり泣くのかなとか。言葉も出ないほど感動するのかなとか。感無量で動けなくなるのかなとか。が、まぁ実に面白味のない結果となりました。休止前と何ら変わることなく、いつも通りでした。普通に始まって普通に終わる。変わらなすぎてびっくりというか、全くもって休止前と同じ。拍子抜けしてしまいました。

 あれ、自分はもしかして相当ドライな人間なのか? 血も涙もない野郎なのか? と自問自答したのですが、まぁ実際そう思ったのだから仕方がないですよね。
 考えた末の結論としては、いつも指揮をするたびにありがたみを感じているし、いつも幸せだと思っているし、いつも楽しすぎるから、それ以上感じようがないのだということにして納得することにしました。つまり、毎回毎回を大切にしているし、指揮をしている日常が当たり前のものになっていないと。そうじゃなきゃ、人としてどうなんだよという感じですよね。でも、そういうことにしておけば、ものすごい偉い人みたいですよね。よかったよかった。あはは。

 それよりも、5ヶ月半空いたので、やっぱりなかなか手が動かない。これは困ったなぁと。戻るのにどれくらいかかりますかね。練習が出来ないとかそういうことはないんですが、思い通りになるまではしばらくリハビリが必要ですね。

 奏者同士のソーシャルディスタンスについても、ちょっと無理があるかなという感想です。
 オケは最小編成でも弦楽器の最前列から数えると5~6列はあります。各2mの感覚を空けるわけですから、最後列まで最短で8m空くんですよね。もうね、最後列に陣取ったホルンまで遥かなる距離でした。第九の合唱団の最後列じゃないんだぞと。この距離を保って大人数が入れる舞台はちょっとないですよね。
 それに、何より合奏に大きな影響があります。オーケストラは奏者間のアンサンブルが最重要なわけですが、これがかなり難しそうです。
 出来ないことはないです。が、これが新しい世の中のオーケストラの形ですよとそのまま受け入れることには疑問があります。今までより演奏クオリティが落ちることは必定で、それをお客様に、はいどうぞと出すのはどうなんだろうなと考えこんでしまいます。が、今はそれが精一杯なので、やるしかないのですが。
 受け入れるのではなく、今は仕方がないけども、元に戻していく努力は絶対に必要だと強く思いました。
 日本オーケストラ連盟を始めとする各団体が様々な実験をしてくれていますので、希望の持てる結果を見たいですし、それを世の中が受け入れてくれるように努力しなければならないと思います。いくら実験結果が良くても、ホール等がダメだと言えばその通りにはできないわけですから。
 オーケストラ受難の時代はまだまだ続きそうですが、私的には小さな一歩を踏み出せたことを大変喜ばしく思っています。

 それにしても、マスクとフェイスシールド両方必須で5m空けるというのは本当にめちゃくちゃです。どういう基準で決めたんですかとホールの事務所に聞きに行ったのですが、話が噛み合わず、全く埒が明きませんでした。
 マスク無しで大きなくしゃみをしたとき、ようやく5m飛ぶくらいなんですよ。科学的にも実証されているし、オーケストラ連盟等が実験をして結果が出ているんですよ。と言っても、吹奏楽はどうのこうの、吹奏楽はどうのこうのと同じことを繰り返すばかり。吹奏楽の話なんて誰もしてないのに。全く理解不能です。
 5mなんて聞いたことがないんですが、どういう基準なんですかという質問に対しても、対面になるので。吹奏楽の楽器は2mは離れなければならないですし。と繰り返すばかり。もしかして、対面だからお互いに2mと2mで4m、余裕を持って5mと思ってるんじゃないでしょうか。だとしたら小学生並みの考え方も出来ない相当なバカですよね。自分から2m飛ぶと仮定して、対面だからなら4mってどんな計算だよ。なんでだよ。
 いや、でもマスクありで5mなんて話しているだけじゃ飛ばないですからと言っても、最終的には、今はとにかく感染を予防しなければいけませんからね。と借字定規な答えしか帰ってきませんでした。お役所仕事万歳!
 別に5mは嫌だというクレームじゃなくて、確認と現場の意見として話しにいっただけなのに、事務所にいた人たちは、クレーマーが来たみたいな顔つきになってたし。なんなんだろう。嫌だなぁ。

 で、決まりは決まりで仕方がないですからマスクとフェイスシールドをしましたが、実は指揮って思いの外運動しているので、フェイスシールドはすぐに曇って前が見えなくなるし、手があたってずれるし、マスクとフェイスシールドで息苦しくて息切れするし、ちょっと無理でしょこれという状態でした。コロナ以前に熱中症で倒れるぞと。
 そこで、オケの方がご用意くださった眼鏡型のフェイスシールドに切り替えたところ、これが効果覿面。ほぼ影響なく続けることが出来ました。これからフェイスシールドありで指揮をする必要がある方々には眼鏡型がおすすめです。

 さて、大事なのはここからで、コロナ休業の約半年間、実はビールやお酒全般があまり美味しく感じなかったのです。たまに飲むのですが、うーん……別に無理に飲まなくてもいいや、と。
 ところが! 練習後に呑んだ、キンキンに冷えたビールは!!! 最高でした!!!!! ほんっっっとうに美味かった!!!!!
 これだよ! これ! このために音楽やってるんだよオイ! と忘れかけていたものを思い出しましたね。いや、もう、ビールってこんなに美味しかったっけと思うくらい幸せな瞬間でした。すごい笑顔になってしまいましたね。ああ、やっぱり練習楽しかったんじゃん、嬉しかったんじゃんと。よかったです。これが無かったら果たして音楽続けてるかなぁ……。
 こんな美味しいビールが飲めるようにこれからも頑張っていきたいと思います!

 そして今週末もオケあるよ! っていうか、これからしばらく毎週あるよ! やったー! 頑張ろう!

壱角家

 以前ボロクソにこき下ろした、いわゆる偽家系の系譜です。

 二度と行かないと思っていたのですが、実に4年ぶりにふらっと足を踏み入れてしまいました。以前の記事はこちら。

家系ラーメン紀行 #05「壱八家」
https://blog.185usk.com/2016/01/post-261915.html

 一口目にスープを飲んだ時点で即戦意が失われました。家系ラーメンと全然味違うでしょ。これ家系ラーメンじゃないでしょ。家系を名乗っちゃダメでしょ。
 はっきり言って論ずるに値しないので、感想は以上でお仕舞い。

見た目だけは若干それっぽいが……。

 家系を名乗っていなければ別に怒りも湧かないのですが、家系ラーメンと言い張っているところが盗人猛々しいというか、恥知らずというか。
 行かなきゃいいだけなんですけど、こういう偽家系がチェーン展開しまくっているおかげで、これが家系ラーメンなんだ、家系ラーメン美味しいね、家系って美味しくないなという誤った認識を持っている人が爆発的に増えていて、それが悲しいのです。

 全部に適用できるわけではないですが、簡単な見分け方をいくつか挙げておきます。

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