実に酷い試合だった。
ほぼ同じ13安打と12安打でこの差。先発が早々に打ち込まれたらこうなるのは仕方がないとはいえ、そもそもパットン先発、ピープルズ中継ぎという誰にも理解できない策の時点でめちゃくちゃなのは分かりきっていたこと。
優勝する気があるのだろうか。首位に勝たなければ優勝はあり得ないことは分かっているのだろうか。今年はCSが無いのを分かっているのだろうか。
セ・リーグでは最低でも讀賣と互角の勝負をしなければ優勝は無理。13連戦なのは分かるが、讀賣と勝負を避けて次の広島戦に照準を合わせるというのは、優勝しようとするチームのやることとはとても思えない。その結果が最悪の3タテ。首位決戦で3タテは許されない。これで2020年のセ・リーグの灯はほぼ消えたと思っている。今年は讀賣優勝で決まりだろう。
繰り返しになるが、当たればラミレス采配ズバリで喝采を浴びるだろう。しかし、得られる可能性のあるリターンに対していつもリスクが大きすぎる。ラミレス采配は勝算が低すぎると思っている。それに、もし昨日の奇策がピタリとはまって勝ったとしても、私は褒める気にはなれない。どうせ勝ったら褒めてたんだろという人もいると思うし、実際勝てば褒める人が多いと思うが、私としてはそれはない。ダメなものはダメだと思う。
とはいえ、全ての采配が果たして監督主導なのかと言われると怪しい気もしている。采配にフロントがかなり介入しているのではないかという感じもする。だとしたらラミレスは単なる操り人形であって、あんまりだ。単なる一ファンの私にはそこまでは絶対に分からないが、現場では何が起こってるのだろう。少なくとも、現場がのびのびと野球を出来ているようには感じられないのだ。それでも機運に乗っている時はいいのだろうけども。
後年、実はあの時は……という暴露話が出てくる気がしてならない。選手の側からも、ラミレスからも。
「Tommorow is another day」
「これが野球」
「勝つこともあれば負けることもある」
当たり前だろ! いい加減にしてくれ! たまに言うなら説得力もあろうが、もはや自らの采配の失敗や、負けた責任に対する言い訳に使っているようにしか思えない。こんなバカの一つ覚えのコメントを発する監督なんて初めて見た。そんな考え方で済むなら勝負の世界になんていられないと思うのだが。ついにはファンまで洗脳されて、いくら負けても「トゥモアナトゥモアナ」とか言い出している。それは単なる思考停止だと思うが。
とにかく、ラミレス監督はここまで横浜のために本当によく頑張ってくれました。毎年のようにAクラスという別格の経験をさせていただき、心より感謝しております。そろそろ羽根を伸ばしてゆっくりと休養してくださっていいんですよ。ほら。どうぞ遠慮せずに。さあ。さあ。