土曜日に、顔見知りじゃない人のほうが少ないという弦楽合奏団の本番を聴きに行って来ました。
定員が500人くらいの小さめの会場で、椅子が11個だけ並べられた舞台を見たときは、
「人少なっ!」
と思いましたが、本番が始まってしまえば人数などまったく関係ないのでした。
最初の一音でホールが弦楽の美しい音に包み込まれ、初めてオケに参加したときに弦楽器に対して抱いたイメージを思い出しました。
私が弦楽器に抱いたイメージ。
それは、「神々しい」とか「神秘的」とか、そういった感情です。
オケに慣れるにしたがって、そういった感情も薄れてきてしまうのですが、そんな私を初心にグッと引き戻してくれました。
管楽器はベルから音が出てくるのに対し、弦楽器はなんというか、場そのものが音に包まれるといいましょうか。管楽器の音が直線的だとすると、弦楽器は面。面というよりも立体的。
ホールそのものの響きもよかったのでそう感じたのかもしれませんが、リハーサル室でもそう感じたのですから、きっと私の中ではそういうイメージなのだと思います。
もちろん、どちらが優れているというわけではないのは言うまでもありません。弦楽器が弾けない私からすると、うらやましくて仕方がないですね。
一度でいいからあのアンサンブルの輪に入ってみたい。簡単な曲が弾けるくらいまでヴァイオリンを練習してみようかなと思ったりもします。本格的なものじゃなくて、自分が楽しめる程度の、です。楽器を持ってはいるんですけどね……。
なんてことを思わせてもらえるくらいの素敵な演奏会でした。次回もあるみたいなので、楽しみにしてます。