結局イナゴのエサになっただけで、議論が深まったというようなフシは無かったような気がするのですよね。漫画を読めよと言う話ではあるのですが。
美味しんぼ、「鼻血の絵」残しセリフを一部修正
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20141210-OYT1T50065.html
調べても、原発のせいで鼻血が出たというところで袋叩きになっている記事ばかりで、全編通してどのような話だったのか見つからないんですよね。
ただ、上記記事を読みますと
特に議論となった鼻血の絵は残されたが、連載時に「(原発事故と鼻血を)うっかり関連づけたら大変ですよね」と話していた主人公の山岡のセリフが「原発内での外部被ばくが原因ではありませんね」となるなど、一部修正された。
とありまして、
連載時に「(原発事故と鼻血を)うっかり関連づけたら大変ですよね」と話していた主人公の山岡のセリフ
というのは、むしろ原発と鼻血は関連付けてはいけないという意味に聞こえるのですが、こういった台詞があったとするならば、なぜあれほど叩かれたのかよく分からない事になります。読売新聞が間違えて掲載しているのでしょうかね。
朝日新聞の記事もありました。
「美味しんぼ」単行本はセリフ修正 原発めぐり鼻血描写
http://www.asahi.com/articles/ASGDB5FLPGDBUCLV00D.html
こちらにある、
医者の発言が「福島の放射線とこの鼻血とは関連づける医学的知見がありません」から「お話しの様子からでは原発見学で鼻血が出るほどの線量を浴びたとは思えません」に変わった。
に至っては、むしろ修正前の方が良いようにすら感じるのですが、どうなってるんでしょうね。
いずれにせよ漫画を通して読まない事には何とも言えないなという印象なのですが、当時一部分だけ切り抜かれたコマによって炎上していたのは、発言の一部分だけを都合よく抜き出して、さも問題発言かのように扱うマスコミと、それに踊らされる視聴者の構図のようにも思えます。
美味しんぼの件とは少し離れますけども、マスコミは嘘吐きだ、インターネットには自由があると言いつつ、影響力のあるまとめブログやらトゥイッタラーやらが既存のマスコミと変わらない捏造や煽りを行い、それに疑いを持たずに信じて騒ぐ閲覧者がいるのでは、発信者が変わっただけで結局何も変わっていないのではないかと思う次第です。PV目当てのサイトなんてもはやゴシップ週刊誌以下でしょう。
美味しんぼがグルメ漫画なのに火加減を間違えて強火で炎上中
http://blog.185usk.com/2014/05/post-18740.htm
過去のエントリーですが、一番驚いたのは、バイキングがまだ続いている事ですかね。美味しんぼの修正よりも、フジテレビの平日12時の時間帯を修正していただきたいと思います。