これ、検索しても一切出てこないので、恐らく世界でも気づいているのは私だけかもしれません。実は半年くらい前に何かのRTA動画を見ていて気づいたのですが、忙しさにかまけて放置していました。
ファミコンソフト「花のスター街道」なんですが、こちらは1987年発売ですので、かれこれ37年間誰も気づかなかったことになります。だとしたらゲームの歴史に残る発見です。
このゲーム、いわゆるクソゲーと言って差し支えないものですが、それは置いておくとして、ステージをクリアするたびに英文が表示されます。で、2面をクリアしたときの文が下記になっています。(改行もゲームに準じています)
SHOW UP YOU GAYS.
YOU GONNA BE FAMOUS.
WHAT ARE YOU THINK
ABOUT THAT. YOU ARE GOING
TO HAVE YOUR OWN RECORDS.
ん? と思った方、いませんか? 私はぱっと見、違和感がありました。
とりあえず、気づいていない体で私の乏しい英語力で直訳すると以下になります。
出てこいよ(盛り上げろよ)お前ら。
お前たちは有名になる。
それについてどう思う?
お前たちは自分のレコードを持つことになる。
何が言いたいのかよく分かりませんが、意訳するとこんな感じでしょうか。
存在を見せつけてやれ!
お前らは有名になるぜ。
有名になる気分はどうだ?
だけど、まずは自分たちのレコードを作らなきゃならないぞ。(3面の目的)
正しい気がしませんが、こんなことを言いたかったんじゃないでしょうか。
先に三文目の誤りを正しておきます。ここは昔のゲームによくある文法ミス、いわゆる “All Your Base” ネタですので、問題ではありません。
誤)WHAT ARE YOU THINK ABOUT THAT.
正)WHAT DO YOU THINK ABOUT THAT?
be動詞を使っているのに現在進行系を用いていないことと、最後がピリオドではなく疑問符を用いなければならないことの二点ミスがあります。
が、重要なのはここではないです。気づいていただきたいのは一文目です。
SHOW UP YOU GAYS.
これは恐らくタイポで、本当は、
SHOW UP YOU GUYS.
となるはずだったのではないでしょうか。
直訳しますと、
SHOW UP YOU GAYS.「出てこいよゲイども」
SHOW UP YOU GUYS.「出てこいよお前ら」
たった一文字ですが “A” と “U” が違うだけで結構意味が変わりますね。
「いや、ゲイに呼びかけているんだ」という可能性は当然残りますが、ゲーム内容を鑑みますと、ここで唐突にゲイが出てくるのはかなり違和感がありますので、はやり本来は “GUYS” だったのではないかと考えるのが自然であろうと結論づけたいです。
というわけで、ふと気づいたけどまだ誰も気づいていないような気がするゲームのネタでありました。