ブラームス全交響曲連続演奏会を企画してみんとす

 こんにちは、市原指揮者です。たまには指揮者っぽいことを書かなければいけないなと思い立ったので書いてみたいと思います。というか、そんな理由じゃなくて単に思いついただけです。すみません。

 ふと、ブラームスの交響曲全曲演奏会って楽しそうだなと思ったのです。コバケンさんがベートーヴェンの交響曲全曲演奏会を毎年やってるわけですし、4曲ならまぁ出来る気がするぞと。よーし、パパ、さらに序曲もプラスして大学祝典序曲と悲劇的序曲もやっちゃうぞ。

タイトルは「ドキッ! ブラームスだらけの演奏会! ホロリもあるよ! ブラームスは凄い! ブラームス全交響曲連続演奏会」がよかろうと思います。「ドキッ!」から「あるよ!」までが、先につくタイプのサブタイトルです。

 早速、実現性を検討してみました。

 ブラームス全部やる一発オケです! と立ち上げて、練習5回とか全曲バーッと流して本番やってよかったね、解散! 後は野となれ山となれ! は私としては一発オケとしてはやってはいけないことだと思います。そもそも一発オケというもの自体好きではないのですが、もしやるのであれば、きちんとみっちりとやることが前提になります。

 となると、非常に単純化して考えて、序曲、および各楽章を最低でも2回ずつは稽古したいですよね。もちろん、参加者がきちんと全曲さらってあるというのが条件です。

 序曲2曲に楽章が16個。全部で18。それを2回ずつなので全36回の稽古が必要になります。月4回やるとして、全曲終えるのに9ヶ月かかりますね。2回では無理なので3回となれば、52回、13ヶ月です。一年以上やらねばなりません。序曲をやめて交響曲だけやるにしても、稽古2回プランで計32回の8ヶ月、3回プランで46回の11ヶ月半かかりますね。オワタ。

 その上、最初の方にやった曲は、他の曲をやっているうちに忘れます。数ヶ月前に整えた曲を本番でいきなりやるのは無理です。そんな風に本番前にやり直すならさらに回数が増していくわけですね。しかも毎回全員出席なんて不可能でしょうから、2回や3回では足りなくなってきます。オワタ。

 というわけで、アマオケでは無理という結論に至りました。ベートーヴェン全曲演奏会はプロだから出来ることなんですね。すごいです。全曲やったことがあって、かつすぐに演奏できるという方がガッチリ固めてくれるなら交響曲全曲はいける可能性はありますが、それでも1つの交響曲に3日は使いたいですよね。となると12回。うーん、これならいけるか? 無理か。

 何事も、まず思い立って考えて、いけると思えばGOなのですが、これはちょっと企画できそうにないなという残念な結果とあいなりました。企画するから振らないかなら考えますが、少なくとも自分が企画するのは無理無理のカタツムリです。

 ブーン(いっきのゲームオーバー音)