年明けから指揮棒の持ち方を色々と変えながら工夫しておりました。
指揮棒の持ち方についてはいつもいつも色々と試行錯誤していたのですが、今回の形がようやく確定版になりそうです。(と思いながら何度変えたことか……)
意外と(どころか全く)知られていないのですが、指揮というのは棒の持ち方ひとつで振り方がだいぶ変わります。指揮スタイルを左右するとすら言っていいと思います。
どう握るのか、掌をどの方向に向けるのかで、手首から先の可動域が全く違ってきますので、ただなんとなく持てばいいというものではありません。どういう指揮をしたいのか、理想を描いたうえで、それに見合った自分なりの持ち方を見つける必要がある、と私は思っています。
私の振り方(出来ているかは別として、思い描く振り方)にはいくつかのポイントがありまして、まずは肩、そして肘、手首と来て、その先の最終部分に指があります。指先でも棒をコントロールして、指の動きだけでも振れるようにしています。棒をしっかり握って肩と主に肘で指揮をする方は多いですし、実際それでも指揮は出来るのですが、私はそれには興味が無いので、とにかく試して試して取捨選択を行ってきたわけです。10年以上も。
そうなってくると指揮棒、主にコルクの形状も重要な要素になってきますから、きちんと選ばなければなりません。例えば円柱状のコルクを使う方がいますが、私のスタイルでは使えない棒ということになります。(良い悪いではありませんので悪しからず)
今回のスタイルは以前一度試していて、これかなと思っていた持ち方に似ているのですが、それともまた少し違う変化型です。ほんのわずかに変えただけなんですけど、結果は全然違います。棒の動く方向や範囲に最も柔軟性があり、今まで求めてきた形はこれだろうとしっくりきています。逆にいうと、棒が暴れやすいとも言えます。しっかりコントロールしなければいけません。出来るかな……。
ですから、今は12月の古代祭りの時とも違っています。あの時はあの時でベストだと思える持ち方をしていたのですが、安全運転だったのは否めません。やはり恐れや迷いがあると安全運転に逃げますね……。もっというと、昨年のけつおけ!の時は完全に迷走しており、全然ダメでした。悔しい。
今は状態がかなりいいように感じているので、微調整しつつ、これを身体に覚え込ませて固定させたいところです。が、一点問題が発生していまして、棒を持つ右手の肘の裏側がとにかく痛いのです。今までそんなことは一度も無かったのですが、今の振り方にしてから発生しました。
振っている時はなんともないのですが、指揮をした翌日以降、日常生活において一定の形になった時に痛みが発生するんです。おかげで右手で重い物があまり持てません。これは筋肉痛なのか、どこかの筋を痛めているのか判断出来ておらず、どうしたものかと。
繰り返しますが、指揮をしているときは平気なのです。指揮を取るのか日常生活を取るのか。指揮のためなら日常生活なんていいのさ。職業病で重い物が持てなくて……。指揮棒より重い物は持てないザマス。なんていう自分カッコイイ!
……というわけにも行きませんので、一度整形外科に行ってみようかと検討中なのでありました。
以前、指揮をすると手首が痺れる症状が出たことがあって、その時はやはり筋を痛めているという診断でした。湿布をもらって、とにかく安静にしていれば治るということだったのですが、指揮をしないわけにはいきません。困ったなと思っていたらいつの間にやら自然治癒しておりました。
今回も自然治癒をと思ってはいるのですが、日常生活に支障があるのは困ったものです。耐え難いような痛みではなくて、肘の裏周辺がぎゅっと締め付けられるような感覚というんでしょうか。ある意味痛気持ちいい感じもするんですが……そんな風に感じるのは私だけか。
痛みが出るということは、身体にとってよろしくない負荷がかかっているのは間違いないわけで、どうにかして原因を取り除く必要はありそうです。肘の筋肉を鍛えるか……。指揮を続けているうちに自然と筋肉がついてきて改善してくれるのがベストですね。
以上、珍しいお話でした。オチはありません。