消火栓を掘り出すというゲーミフィケーションがあった

 いわゆるシリアスゲームやゲーミフィケーションという事になるんでしょうか。これは社会問題解決に対する一つの方策でもあるように思うんですよね。

位置ゲーム化で「ソーシャル除雪」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141222-00000008-rnijugo-sci

 ある特定の問題にゲーム性を付加する事で解決してしまえるという事なんですが、これはなかなかすごいなぁと。

 似たようなアレですと、最近ではイングレスですかね。私はどうも水が合わず、2週間ほどでドロップアウトしたんですけども、現実世界とゲーム世界をリンクさせる事で、なんだかすごい盛り上がりを見せているんですね。

 ゲームと言ってもクリックするだけですし、ソーシャルと言っても顔も名前も分からない人たちと協力と言われても手ごたえがないですし、ポータルをゲットしたからなんなんだという事で私にはいまいちイングレスの面白さが分からなかったのですが、その人気のおかげで観光地がイングレスと提携して、普段なら絶対来ないような人たちが殺到しているそうなのですね。

 そういう効果って色々なものに転用できそうではあるよなと思っていた矢先に上記のニュースだったものですから、上手くやったもんだなぁと思いました。

 ゲーム化するというのは、

・労力に対して報酬を与える
・承認欲求を満たす

 という事なんですかね。上記例ですと、消火栓を掘り出したら自分の物に出来ると。ただ、それを現実の物としてしまうと色々と面倒が多すぎるので、仮想の世界で与えると。

 前述したように、私なんかは消火栓を仮想の世界で占有して何になるんだよ、寒い中消火栓掘ってる時間があるなら別の事に使うよと思ってしまう性質ですので、私のような人間には効果が無いのだと思います。

 全ての人が熱中してしまうようなものですと、それはそれで社会問題に発展しそうですので、私のような人間もおり、バーチャルな称号に価値を感じる人たちもいて、現時点ではいいバランスが取れているのでしょうかね。

 逆に、何でもゲーム化しないと振り向いてもらえない、つまり見返りを用意しなければならないという事になると問題だと思う次第でして、報酬だのなんだの言わず、消火栓が使えないと困るんだから、みんなで協力して解決しようぜという社会が理想なのだとは思います。

 まぁ何でもかんでも理想通りに行けば世界はいつも平和なわけでして、思い通りにいかない世の中を、どうすればより良くしていけるのかという一つの試みとしてゲーム要素を取り入れるというのは面白いなと思った次第です。

 ゲーミフィケーションについては、今後ますます発展していく分野であるはずですので、ユーザーとして楽しみにしたいと思っております。音楽が必要でしたら新日本BGMフィルにお申し付けください(宣伝)