オヤジギャグを言うと人格を否定されかねないので気を付けたいですね

 しょうもないダジャレやオヤジギャグの類は忌避される傾向にあるようですので、気を付けたいものです。

 社会学者のにしゃんたさんという方が、猪木さんのトゥイートに噛み付いたらしく、何事かと思ったのですが、どうもオヤジギャグが発端のようです。

猪木議員ツイッターで失言?
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nishantha/20141002-00039617/

 スリランカを訪問した猪木さんの

カジノに行かなくてよかった。お金はスリランカ。

 というトゥイートはまるで理解が出来ないものであり、スリランカを馬鹿にしており、はては日本国民をバカにしているのだそうです。そうですか。

 まぁギャグの意味自体は私もよく分からないのですが、恐らく「カジノに行ったらお金をすってしまった」=「カジノに行ったらお金をスリランカ」を根底とする「カジノに行かなかったので、お金をすらずに済んだ」的なダジャレなのでしょうね。多分。

 別に何の意味もない単なる猪木流シュールギャグだとしか思えないのですが、「お金をする」というマイナスイメージに国名が使われたからスリランカに対して失礼だとついカッとなってしまったのでしょうか。

 にしゃんた氏は、単なる感情論ではなく、自己の主張が冷静なものであるという事で、複数の理由付けはしているのですが、それにしてもちょっとどうなんですかと思わないでもありません。

 まず出だしの

アントニオ猪木議員がスリランカをバカにしていると噂が流れており、

 という噂の根拠が謎すぎる気がします。どこで誰が噂してたんでしょうか。せめてトゥイッター上でですとか、私の知り合いの間でですとか、それくらいは書いていただきたいところです。責任を明確にしたくない人間が良く使う「みんなそう言っている」の論法じゃない事を願いたいところです。

 でまあ、出国前と出国後のトゥイートを比較して、落差があまりにも大きいと言っているわけですが、それは何の問題もないと思うのですよね。真面目なトゥイートをする時もあれば、バカバカしいトゥイートをする時もあっていいわけで、批判材料にしたいだけに見えない事もありません。

 また、

日本維新の会所属参議院議員アントニオ猪木議員の招待を受けてのスリランカ訪問の報告は「カジノに行かなくてよかった。お金はスリランカ」とはどういう意味なのか理解に苦しむ。

 との事なのですが、該当トゥイートは別にスリランカ訪問の報告ではないでしょうし、単なるダジャレなんですから、理解に苦しむ人は苦しんでおればよいのではないですかね。ダジャレとしては私も理解に苦しみます。そもそもトゥイッターという非公式な場で、たった140文字でスリランカ訪問の報告をせねばならない理由もないでしょう。

 これが仮に、「えー、ドイツから帰ってきたら鞄に見知らぬ帽子が入っていました。この帽子ドイツんだ?」であれば、にしゃんた氏もお怒りにはならなかったのかもしれませんが、それでも「嘘を書くとはけしからん」とか「ドイツをバカにしている」などと誹りを受けかねないのがトゥイッターの怖さだなぁと。

 そもそも、私も見ておりますが、猪木さんのトゥイッターはまず間違いなく本人は更新していないわけで、事務所の方などが猪木さんの発言を元に発信したり、猪木さん無関係で書き込んでいるものと思っております。ですので、猪木さんを批判してもなぁと。

 今回のケースは

・猪木さんは国会議員である
・国名をネガティブな意味のダジャレで使った

 という事で真面目なにしゃんた氏は頭が沸騰してしまったのでしょうか。タレント議員が当選する風潮を嘆くのは分からないでもないですし、悪い方向に捉えかねられないトゥイートをする事は立場上慎んだ方がよいという主張も分かります。それに対して個人的に怒りを覚えて批判するのは自由ですが、最終的に日本人がどうのこうのという結論に持っていくのはあまり関心出来ないなぁと思った次第です。なんというか、社会的提言ではなく、ノイズの域を出ない残念なこじつけに見えてしまいかねず、もったいないなあと。

 とはいえ、オヤジギャグを言うと人格否定に至るケースはままありますので、皆様くれぐれも用法用量にはお気を付けください。トゥイッターで何の脈絡もなくオヤジギャグを連呼するとかね、やめた方がいいです。ね。

 あ、にしゃんた氏というのはどういう方なんでしょうと思ってプロフィールを見たんですけどね、

にしゃんた
社会学者(羽衣国際大学准教授)・タレント

1969年7月18日、スリランカのキャンディー市(世界遺産)生まれ。

スリランカのキャンディー市(世界遺産)生まれ。

 さらに過去記事のタイトルも表示されておりました。

9月7日 9時53分 安倍首相にも教えたい!スリランカは日本のお手本である。

 解散!