著作権まわりのはなし -1-

 このところ色々と音楽の著作権周りのことを調べたりしているのですが、良くも悪くもJASRACという存在は大きいと思わざるを得ません。

 世間的にはJASRACと聞くと、マイナスイメージを持つ人もいるかと思います。もちろん、そう言われるだけの色々なことがあったりしますし、私自身も色々思うところはあります。
 ただ、それとは別に、著作権管理という仕事自体については、絶対に必要なことですし、音楽を利用する側からすれば非常に助かることが多いです。

 ここから先、最大の団体であるJASRACという名前で書きますが、「著作権管理団体」のことだと思ってください。また、日本の法律を前提として話を進めます。

 もしJASRACがなければ非常に面倒なことになります。なぜか。

 音楽の著作権というものは、作曲者が新しい音楽を生み出した時点で発生し、著作権者が放棄でも宣言しない限り、著作権者の死後50年まで存在し続けます。

 例えば、私が3小節、音符を並べたとしましょう。たったそれだけでも、他に類似するものが無いオリジナルのものであれば著作権が発生し、私が著作権を保有する曲となります。
 その曲を、他人が自由に使うことはできません。もし法に反して無許可で使われた場合は、著作権を侵害されたとして、相手を罪に問うことができます。
 有形のものが存在しないため、意識が希薄になりがちですが、所有物を盗んだ泥棒と一緒ですね。(無許可で利用できる例外がありますが割愛します)

 第三者が著作物を利用するためには、著作権者の許諾を得る必要があります。著作権者は許可することも拒否することも自由です。
 私の曲を使いたければ100万円払ってください。嫌なら使わないでください。
 これは認められる権利です。
 でも、そこまでして使いたいという人はそうそういないでしょう。

 使わせたくなければ拒否すればいい。ですが、使いたい人には使ってもらい、使われる側はそれに対しての対価を得る。それが著作権のあり方ではないかと考えます。もちろん正当な範囲内で、です。

 -著作権とは禁止のための権利ではなく許可のための権利である。

 というのが、私の著作権に対する基本的な考え方です。

 って、こんな面倒なことではなくて、もっとサラッとゲーム音楽関連のことを書こうと思っていたのですが、なんだか長くなってしまったので次回に続きます。

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