やはり何でもかんでも黙認とはいかないようです。来るときは来るんですね。
同一性保持権に絡む申し出かどうか、記事から確定的に分かるわけではありませんが、まずそれであると考えてよさそうです。
春樹さん、イエスタデイ「替え歌」を大幅削除
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20140418-OYT1T50137.html
同一性保持権の侵害についてクレームが来た事よりも、無断で小説内に替え歌を登場させていたという事実の方が注目に値するように思う次第です。村上氏のみならず、雑誌社も無許諾での替え歌の掲載を通したという事になりますね。
もちろん、村上氏からすれば、イエスタデイを貶めるような意図はなかったと思われますが、権利者が嫌だと言えばそれまでという事でしょう。法律ですからね。
以前のエントリーで述べました、業界内では同一性保持については暗黙の諒解としてきちんと許諾を得ていないのではなかろうかという見立ては、当たらずとも遠からずという感じなのかもしれません。今回の件の片方は音楽業界ではないわけですけれども。
相手がビートルズという事も背景にあるのかもしれませんが、ビートルズだろうと、さっぱり売れないミュージシャンであろうと著作権は平等に発生しますので、お互いを尊重あっていくに越した事はないのかなと思われます。という毒にも薬にもならない締めとなりました。