先日トゥイッターに少し書いたのですが、セガ楽曲オンリーのオーケストラコンサート企画が開かれるということで、思い描いていた者としては先を越されたなという感じであります。

　というのも、新日本BGMフィルの前身である日本BGMフィルのアンサンブルコンサートではセガの楽曲を取り上げ、ゲストにコンポーザーの大谷さんをお招きしたりしておりました。そして初回のオーケストラ公演では、発売前のソニック新作の楽曲をオケで演奏するという前代未聞なことをしたりと、色々ととてもよくしていただいておりました。

　となりますと当然、打ち合わせの最中に、セガだけをフィーチャーしたコンサートやりたいですよねみたいな話になるわけで、ほぼブレストの段階ながらいずれ実現すべく企画を進めようと思っていたのですが、その矢先に企画を進める事もままならない状況となってしまい、あえなく凍結という憂き目にあったわけです。

　そんなこんなが別の企画で実現するということで、別に今回のコンサートが私のアイディアが元になっているなどということは微塵もないのですが、勝手に先輩面して、よかったなぁなんて思ったりするわけです。

　でまぁ、ニュースサイトでコンサートの内容を拝見しましたところ、今出ている選曲に特に不満はなく、むしろ素晴らしいラインナップだと思うのですが、私が企画するならと思っていた選曲とはやはり少し違う。そこがまた面白いですね。

　私なら「ゴールデンアックス」、「アフターバーナー」、「スペースハリアー」、「パンツァードラグーン」あたりは無理矢理ねじ込んでいくと思われます。で、最後に「ペンゴ」をやるわけですね。あれは第九か。

　この若干のレトロ志向、マイナー志向が集客という面ではよろしくないのでしょうねと思いつつ、まぁそれが自分だから仕方ないよねと半ば諦めの境地でおります。

　で、企画も選曲も素晴らしいと思うんですけども、チケットがちょっと高いんじゃないなかなぁと思うのもまた事実であります。

　S席8,500円、A席7,500円、B席6,500円ですと、恐らくA席が配分的に一番多い席になると思われますので、平均で7,500円くらいを見込んでいるのだろうと思われます。予算から逆算してチケット価格を決めているのでしょうし、公演収入だけでやっていくにはこれくらいでないといけないのは分かるんですけども、私はできる限りお客様に負担を強いたくないと思っておるわけです。

　一つの目標ですが、オケ公演のチケット平均価格は4,000～4,500円程度を目指しています。あくまで私が個人的には、です。実際にどうなるかは分かりませんよ。これはかなり厳しいんですけど、気軽に多くの人に見に来てもらいたいということを第一義としたら、これくらいが適正じゃないかなと。NJBP+やNJBP Live!の3,000円、学生1,500円という価格もかなり厳しいのですが、あの編成で4,000円、5,000円は取りすぎだろうと感じてしまいます。そういう決め方なんです。無論、その価格分の価値がないという意味ではないです。チケット価格以上の価値は提供できると思っています。

　好きな人は多少高くても来てくれる。チケットがいくらでも来てくれる。それは分かります。でもだからといってお金積んでねでは、強い立場を利用した搾取になりかねないんじゃなかろうかと。いくら高くても出すだろと、そういう考えをするべきということになりかねない危険性を感じます。実際そういう考え方でやってる人とかもいるみたいですが。いやいや、応援したいからお金出しますよ！　という方に対しては別のところで色々と考えてはいるので、チケット価格にそれを反映したくないのですね。

　そんなだから、あいつは金勘定ができないとか、ビジネスに向いていないなんて言う方もいるようですけども、余計なお世話だよと。できないんじゃなくて知っててやらないんだよと。お金に行動を支配され、お金を中心に回っていく世界はまっぴらごめんです。新日本BGMフィルは私のそうした根本的な考えに賛同してくれる方が集まっていますので、ある金額をもらえなきゃやらないとか、手を抜くとか、そういう方は一人もおりません。お客様の笑顔と拍手が何よりの喜びであるという、精神的に豊かなオケになればいいなぁという最高に頭の悪そうな理想論を披露したところでおしまいにしたいと思います。頭悪くてすみません。精神的な豊かさは経済基盤があってこそだとか、そういう世間の常識っぽい講釈は分かってますので不要です。

　あ、話が繋がってしまったので、GSJ批判みたいになってしまいましたけど、そういう意図ではないです。それでGSJが上手く回っているなら素晴らしいことですし、志村さんは志村さんのやり方で突き進んでいただきたいと思っております。喜んでくださるお客様がいるならそれでよいのです。セガの気になるから行ってみようかしら。