無許可経営で起訴されたクラブ経営者に無罪判決の報

 法律の文言は変わらねど、時代によって解釈は移りゆくものであるのは正常な姿だと思うのですね。

ダンス「クラブ」:無許可の元経営者に無罪判決 大阪地裁
http://mainichi.jp/select/news/20140425k0000e040197000c.html

 風営法が取り締まりの対象として想定しているような店だったのかどうか、という点で警察と法廷で争った話ですね。私としては、常識的な判断に基づく、まっとうな判決であると支持したいです。

 ダンスについては「男女が触れ合う享楽的なダンスってなによ?」と聞かれたら「ランバダじゃねえの?」という程度には疎いものですから、ダンスそのものがどうこうは知らないのですが……。

 そんな非リアコミュ障な私ですからクラブなど当然行ったこともないわけですが、一口にクラブといっても多種多様なのだろうという事は分かります。背景を詳しく調べていないのであれですが、今までは警察に言われるがままで、裁判に持ち込んだ人はいなかったのですかね。それとも裁判所が英断に踏み切ったのか。果たして検察は控訴するのでしょうか。

 確定判決となれば、今後はこの判例を根拠として法律の改正などが進んでいく事になると思われます。今回の裁判こそがパイオニアであり、その影響は大きいと言えるでしょう。

 これによって救われる方は少なからずいらっしゃるのではないかと想像しますが、もちろん、だからといってどんな形態のクラブが風営法の対象外になるのかというとそんな事はない気がいたします。Twitterなんかを見る限り、今回の判決=クラブ全般が風営法対象外へと捉えて喜んでいる方もいらっしゃるようですが、それはぬか喜びなのではないでしょうかね。

 あくまで今回の件については無罪という事であって、今ある全てのクラブを十把一絡げに考える事はできないものと思いますので、今後しっかりとした議論を経て、どこまでを対象とするのか、時代に沿った納得のいく線引きができる事を期待したいところです。ついでに言えば、ゲームセンターが風営法の対象というのももはや時代遅れじゃないかと思いますけどね。いつの時代だよという話で。

 ともあれ、おめでとうございました。

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