究極生命体が地球を支配する映画。ではなくて人間を車に置き換えたオールCG映画の第2弾であります。
前作を面白いと思って見た人が満足できるかというと微妙な気がします。前作で成立させた世界観を使用してはおりますが、果たしてカーズである必要があったのかと言われると何とも。
なぜ登場キャラが車であり、乗り物に命が与えられている世界が舞台なのかというところを考えるに、やはり子供に向けた映画であるからという事が第一義として挙げられようかと思います。
であるならば、今作のストーリーは、カーズが好きになった子供に対しては少々難解だったのではないかと思う次第です。
メインであるメーターが主役のスパイ活劇と、レースのお話が同時進行するわけですが、小さい子供は何が起こっているのかちょっと分からないのではないですかね。特にスパイ活劇については前半の話が込み入っており、映画における定石をある程度分かっている観客でないと分かりづらいシークエンスが散見された印象です。子供を甘く見すぎですかね。
”007″や”スパイ大作戦”を下敷きにした活劇であり、子供のためにという前提を少々逸脱して、やりたい事をやりすぎた感が少々残念ではありました。では大人がのめりこむほど楽しめるのかというと、確かに楽しい映画ではありましたが、物足りなくなってしまうわけで、どっちつかずになってしまったなと。
シナリオに関してはそのような感じですが、映像はやはりすごい。キャラクターを除き、実写にしか見えない場面ばかり。出来ればスクリーンで3Dで見たかった。もはやオールCG映画であっても、素人の我々には判断が出来ないレベルに達しているのだと思うと、手放しで喜んでよいのか色々と複雑な心境になります。これくらいのクオリティのCGでゲームやりたいです。PS4なら出来るんですかね。
総合的に言いますと、私は前作の方を推したいと思います。プレーンズも見てないので、早く見たいですね。