きっかけは、少し前に入っていた、Facebookのデカ盛りがどうたらこうたらというページでした。(今は退会済み)
メンバーの投稿が流れてくるのですが、ある日突然、スープカレーの写真と共に「キンタマニーです」という投稿があり、昼間から何てことを書き込んでいるんだキミは!(そんな名前のスープカレーは聞いたことがないぞという意味)と狼狽してしまい、それでいてしかし写真に惹かれた私は、すぐに検索をかけたのでした。
すると、関内のお店であることが判明。なんと、意外とご近所ではないですか。さらに、キンタマニーではなく、キンタマーニが正しいことも分かりました。
キンタマーニ……聞いたことがあるぞ。バリ島だかどこかにキンタマーニ高原というところがあったはずだ。すぐに観光名所が思い浮かんだ私の知識は流石だと思いました。それと同時に、キンタマニーって書き込んだ奴は何なんだよ。キンタマーニを知らないってことか。じゃあキンタマニーってどんな意味だと思ってるんだよ。何も考えないで食べてるのか? とツッコまずにはいられないのでした。
お店を調べたこと、キンタマーニの(恐らくの)意味が分かったことで安心し、しばらくキンタマーニは頭から離れていたのですが、ある日、キンタマーニを紹介しているネットの記事を立て続けに見てしまったのです。こんな偶然があるでしょうか。
それによると、ライスが1kg超え、カレーも1kg超え、合わせて2.3kg程度だというではないですか。しかもカレーが美味しいと。気にならないはずがありません。その日から、頭の片隅には常にキンタマーニが居座り続け、いつかキンタマーニを食べなければと煩悶する日が続いていたのでした。
そして今日、ついに念願のキンタマーニを口に含む日がやってきたのです。
お店の名前はラマイ。キンタマーニはご飯の盛りの名称であって店名ではありません。気をつけましょう。
住所を調べてみると、私がたまに行くビルではないですか。思い返すと、確かにスープカレー屋がありました。気になりつつ一度も行っていない店だったのです。こんな偶然があるでしょうか。
エレベーターを降りた時点で薄暗くなっており、とてもムードの良いお店です。テーブル毎に個室のように区切られているので、とてもリラックスしてキンタマーニを味わえそうです。
注文方法が独特で、心はキンタマーニ一択だった私でもメニューを見ながらでないと注文できませんでした。
カレーの種類…チキンカレー
ライスの量……もろちんキンタマーニ
トッピング……無し
辛さ……………ラマイチリ(プダス)
がキンタマーニ初体験となりました。辛さアップは無料、かついくらでも上乗せできるらしく、激辛ファンの欲求も満たしてくれるようです。今日のプダスは10~11辛相当だそうで、本物志向の方へとなっていました。
テーブルに備え付けてあるボタンを押すと、店員さんがテーブルに来てくれます。
キンタマーニで! と元気よく告げると、うら若き女性の店員さんが「キンタマーニですね」と笑顔で復唱してくれます。素晴らしいサービスです。注文の証拠のために録音しておけばよかったと後悔しました(後から間違い等で起こる言い争いを避けるためにという意味です)。一度注文を通すと変更が出来ませんのでと念を押されたので、確認のためにもう一度復唱していただこうかと思ったのですが、ちゃんと通っているようだったのでやめておきました。
キンタマーニがやってくるまで少し時間がかかりましたが、いよいよキンタマーニ様のお出ましです。
キンタマーニを初めて見た感想は、思ったより小さい! でした。これならいけるかもと思わせる大きさです。うずらの卵が何故か2コ入っているのがまた最高だなと思いました。(うずらの卵が好きなのでという意味です)
そしてキンタマーニが途中で潰れたり折れたりしないように丁寧に食べ進めるのですが……。(少なくとも倒したら負けでしょう)
残念ながらご飯を1/4ほど残してしまいました。満腹すぎてこれ以上は無理という理由はもちろんですが、カレーが圧倒的に足りませんでした。最後はかなり節約しながらで、カレーの風味のあるライスを食べている状態になってしまい、なかなか辛(つら)かったです。
逆算すると2kgくらいは食べた計算になります。
今日はっきり分かったのは、私はフードファイターにはなれないということです。そして2kgが食べる量の限界ということですね。こんなに満腹になったのは久しぶりです。しかもそのうちお米が1kgなのでカロリーや血糖値的な観点では危ういものがあります。今日の食事はこの一食で終わりですね。なんとかキンタマーニを綺麗にしようと最後まで頑張ったのですが、これ以上はいけないと身体が拒んできたので断念しました。
そんなわけで、私のキンタマーニはしぼんでしまいました。(完食する夢がという意味です)
しかしながら、激辛という観点では完勝です。今日選んだプダスは全く辛くないので、卓上に備えられているチリスパイス(とても辛いので気をつけて使ってくださいとまで書いてありました)をこれでもかと追加したのですが、それでも激辛とは言えませんでした。ちょっと辛いかなくらいです。次は50辛あたりを頼んでみたいと思います。今日の感じだと恐らく100くらいは行けそうな気がしています。
最後にラマイティーというお店オリジナルのお茶を注文しましたが、これもまた美味しく、キンタマーニを扱ったことで疲れた胃を優しく保護してくれそうな感じがしました。
席を勃つときに伝票を見ると、キンタの3文字が。なんでだよ! 1文字足りないだろ! 大冒険かよ! と叫びたくなった気持ちをぐっと堪え、レジで支払いを済ませたのでした。最後まで油断できないエンターテインメントを提供してくれます。素晴らしいホスピタリティです。
–追記–
すみません、3文字足りないの間違いでした。慎んでお詫び申し上げません。
–追記ここまで–
それにしてもいいお店を見つけました。スープカレー屋として再訪は決定ですね。ただ、キンタマーニはもういいやという気分で、次回からは普通盛り(300g)で、大食いではなく、純粋にカレーとして、そして激辛で楽しみたいと思います。
キンタマーニ、気になった方がいらっしゃいましたら、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。もし訪問した際は、どうぞ元気よく、キンタマーニで! と注文してみてください。