昨日の試合は投打守が噛み合い、井納投手が見事な完投勝利を挙げたわけですが、勝利後のハイタッチの際に井納投手が涙ぐんでいたことについて、報道で見解が割れております。
【DeNA】井納が男泣き!初CSへ熱投144球「泣いてしまいました」
http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20160907-OHT1T50074.html
DeNA井納、完投7勝目「自然とうれし泣きをしてしまいました」
http://www.sanspo.com/baseball/news/20160906/den16090622590006-n1.html
DeNA井納完投うれし泣き 登板直前第1子誕生
http://www.nikkansports.com/baseball/news/1706162.html
サンスポ、報知では、連敗をストップさせて勝ったことが嬉しくて泣いたとなっていますが、日刊スポーツは第一子が誕生したことの嬉しさを堪えきれず泣いたという記事になっています。
さて、どれが真実なのでしょうか。日刊スポーツの記事では、井納投手のコメントは「恥ずかしながらうれし泣きです」のみであり、こじつけているようにも読めます。ですが、試合前に第一子が誕生したのは事実。十分にあり得る話だなとも感じます。逆に、サンスポ、報知は第一子誕生の話題に振れておらず、取材不足なのではないかという感もいたします。
結局のところ、これらの記事では真実は分かりません。分かるのは、勝利後のハイタッチの際に井納投手が泣いたということだけです。コメントについても、
サンスポ「連敗が止まったと思ったら、自然とうれし泣きをしてしまいました」
報知「連敗も止まったし、泣いてしまいました」
日刊「恥ずかしながらうれし泣きです」
と大筋としては同じことを言っていますが、ニュアンスが異なります。サンスポ、報知のコメントでは、第一子出産は関係がなさそうです。日刊だけ異なるのは別のタイミングでのコメントだからでしょうか。
このように、大切なのは、複数のソースに触れ、自分なりの見解、結論を出すということではないかと思われます。これは野球に限った話ではなく、政治でも社会でも、一つのソースだけを見て物事を決めつけ、判断するのは危険だということですね。意図的に操作された発言内容を掲載するメディアやマスコミ、そういった事例を我々市井の民は多く見てきているはずです。
様々なことを見聞きし、考え、自分で結論を出す。時間はかかりますが、良く生きようと思ったら、これ以外ないのではないかと思います。