これは読んでいるだけで辛い……。
生活困窮:強制退去の日、娘を殺害 千葉地裁で12日判決
http://mainichi.jp/select/news/20150612k0000m040154000c.html
弱者の声に耳を傾けずに何が行政なんだろうかと思う次第です。いや、当事者からすれば親に問題があると見ていたとか、そういうことがあるのかもしれません。そりゃあ外部からは分かりませんよ。しかしながら、何一つ悪くない子供の尊い命が失われたということは事実であって、そういった悲劇を防ぐのが大人の、社会の努めであり、なにより最優先にすべきではないのですかね。結果だけ見れば、人の命より金が優先されたということでしょうか。まぁ今の世の中は基本的にそうなんですけども。なんとも嫌な話です。
なにがなんでも生活保護を受けようという姿勢が見られないなど、親の行動にも問題がありそうだという想像は働きますけども、そりゃもう終わったことなんで、今のネット上での論調は恐らく、こういう結果は当然だとか、自業自得だとか、そんな感じが多いように思うんですけど、そういう感情は起こらないですね。
なにより、親が可哀想という話ではなく、子供です。なぜ13歳になるまで生きてきて、突然親の都合で殺されなければならないのか。理不尽にもほどがあると思うわけです。施設に預けるとか、生きるための方策はあったんじゃないでしょうか。ともあれ、親が悪いと糾弾して済ませられる話ではないと思います。
前述したように、記事だけでは分からない、関係者にしか分からない事情は山ほどあるのでしょうけども、やっぱり最終的には金くらいのことで死ぬこたぁないだろうと思ってしまいます。金に殺されるなんてバカバカしい以外のなにものでもないです。それも当の本人ではなく子供がですよ。なんともやりきれない事件です。