こういう事が起こるたびに、人にとって幸せとな何なのか考える必要があると思うのですね。
ロビン・ウィリアムズが死去したというニュースですが、自殺の模様と報じられております。ロビン・ウィリアムズといえば、コメディアンであり、オスカーを獲得し、世界中で愛され顔と名前が知られている名優であり、恐らく一般人の人生を何周でも出来るほどの資産もあったであろうわけで、誰もがうらやむステータスを持っているスターであると言ってよいでしょう。
そんな栄華を極めた人物ですら、最後は自殺(確定ではありませんが)という手段で人生を終えてしまうのですから、金や名誉というものが人間の幸せに直結するのかというと、やはりそうではないだろうと。金や名誉を否定するつもりはありませんが、それを幸せと同義と考えると深い沼に足を取られてしまうのではないですかね。
先日、同じく自殺という手段で亡くなった笹井氏にも言える事なのですが、私のような凡人以下の人間には到底出来ないような努力を重ね、世のため人のためになる素晴らしい功績をあげ、さらにまだまだ未来があるような人物が自殺という手段を選んでしまう。こんなに虚しい事はないわけで、周りがシグナルに気づき、ケアする事はできなかったのかと思わずにはいられません。例え今、目の前に絶望が広がっていたとしても、それでも生きる意味はあったのではないかと思うのです。
お二人とも個人的には全く存じ上げませんので、実際の性格など知る由もないのですが、お人柄がとても良く、そして真面目な方だったのだろうと思うのですよね。だからこそ、悩んで悩んで悩み抜いて、そのような結果を招いてしまうのではないかと。勝手な想像ですが。ただ、子供のいじめによる自殺もそうですが、自殺をするのなら、今の自分を捨てて全く違う人生を歩むことは出来なかったのかなと、こうした訃報に接するたびに思うのは事実であります。
まだ63歳。これからますます熟した演技に磨きがかかっていく年齢なのに、彼をスクリーンで二度と見ることが出来ないのは残念でなりません。