楽しければ何でもいいという、私のお祭り好き気質は世界的に有名でありますが、大なり小なりみんな好きなのではないでしょうかね。
ワールドカップやらなんやらといった世界的イベントとなると、必ず「にわかファン」の存在がクローズアップされ、普段からそれを愛好している方々から非難されたりするわけですが、私からすれば「にわか」が発生するイベントは素晴らしいと思うのですけどね。
好きの反対は嫌いではなく無関心ですから、何かを好きになってもらおうとしたときに何が一番大変なのかというと、興味を持ってもらう事であるわけです。
クラシックに興味が無い方に、いかにクラシックを聴いてもらうかを考えるあまり、吐血する毎日を送っている私からすれば、「にわかファン」が発生するなど夢のまた夢のようでありまして、羨望の眼差しで凝視しすぎて不審者だと警察に通報されそうな勢いなわけですよ。
にわかファンでいいから私の出演するコンサートに来てくれたら、どれだけ嬉しいでしょうかと夢想してしまいます。会場に来てさえいただければ、楽しんでいただけるよう毎度色々と努力はしているつもりですから、いい気分になっていただけるかもしれませんし、気に食わなかったら「市原は死ね」とトゥイッターで怒りのリプライをくださってよいと思っております。それが女性であれば、我々の業界ではご褒美でありますから、お互いメリットばかりですね。男性の場合は「うるせーお前が死ね」などと言うかもしれませんが。
ですから、「にわかファンうぜー」などという発言が出てくるくらい注目されるように努力していかねばならないのだなと思うとともに、それは業界にとって嬉しい出来事であり、自動的に国民から注目されるイベントがあるワールドカップはチートすぎると思うので、私も音楽のワールドカップ、ないしオリンピックを開催すべく邁進していきたい所存であります。
演奏に優劣をつけるのは面倒くさいので、オーケストラの団員同志で殴り合うとか、野球やサッカーで戦うとか、そういうやつでいいんじゃないですかね。夢が広がる一方です。
明日未明のギリシャ戦は、にわかとして観戦をする心づもりでありますが、起きられるのかが目下一番の問題であります。試合時間をずらすか、誰か起こしてください。