「ねずみハンターキャシー」というiOS、Android向けのフリーゲームがあるのですけれども、あるきっかけでダウンロードし、このゲーム面白いなーとか言ってるうちに製作者の方と知り合いまして、浦和のビアガーデン(多分無料で入ってもバレない)に飲みに行くという超展開があったりしたわけなんですが、このゲーム、本当に面白いんですよ。なのでステマと言われればステマかもしれませんが、私は面白くもないゲームを褒める人間ではありませんので、「応援」という言葉を使いたいところです。そんな「ねずみハンターキャシー」ですが、その本当の魅力に気づいている人が、人類約73億人といえど、恐らく私を含め数名しかいないのがあまりにつらい現実として私の心を圧迫し、夜も眠れぬ日々をすごした挙句ショートスリーパーになれてやったぜという話ではないんですが、ここまでで読む気を無くさないで最後まで読んでみてください。マジで面白いから(ゲームが)。
tomeapp
http://tomeapp.jp/
iOS版
https://itunes.apple.com/app/nezumihanta-kyashi/id978245479?&mt=8
Android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.shinhirota.Cathy
まず、本ゲームの紹介をする前に、自身について少し触れておきたいと思います。「ねずみハンターキャシー」の魅力を語るに値する人間なのか、という部分です。
私でありますが、現時点で「ねずみハンターキャシー」の世界チャンピオンです。世界一のプレイヤーです。下手したらギネスに載ります(載るとは言ってない)。これはTOMEさんも公認であります。なぜかと申しますと、全ステージでトップスコアを記録し、誰にも記録を破られていないのです。写真は6月のものですが、今でもトップを維持しています。
この理由として、単純にプレイ人口が少ないことが一つ。それともう一つ、このゲームの持つ中毒性に気づくことなく終わってしまっている人が大変多いのだろうということが考えられまして、もっとスコアアタックで競おうぜ! という趣旨のもと、不詳、市原が「ねずみハンターキャシーコンシェルジュ」として皆さんに強くオススメしたいと思い立った次第です。
さて、本ゲームですが、TOMEさんという個人アプリ製作者がやっておられる、tomeappよりリリースされております。新規タイトルのようでいて、実は(ほぼ)リメイク作品なのです。
元は何かと言いますと、古き良き時代のPCマニアであれば知る人ぞ知る(私はコンシューマー派なので全く知りませんでした)、1997年にリリースされた「ポカポカDuelers」というゲームをスマホ向けに焼き直したものであります。
その「ポカポカDuelers」ですが、1996年に開催されました、
「第2回アスキーエンターテインメントソフトウエアコンテスト」
のパソコンソフト部門において、応募作品3,741作品の中から、優秀賞受賞作品を受賞し、賞金100万円をget!したソフトなのですよ。はえー、そりゃ面白いはずだわと後で知って独り合点しておりました。
第2回 アスキー エンタテインメント ソフトウェア コンテスト
http://www.enterbrain.co.jp/gamecon/a_con2.html
このインターネッツ黎明期っぽいサイトがたまりませんね。こういう画面を見ると自分の黒歴史を思い出して顔からファイヤーが噴き出そうな方が多数いそうです。はい、私もです。
ちなみに余談ですが、この時にツクール部門で最優秀賞をget!しているのが、今をときめく「コープスパーティー」というのもまた驚きであります。ホラー耐性の無い方にはオススメいたしませんが、面白いゲームですので、ネットに多数アップされている動画を見てみるのもよいのではないでしょうか。ここ数年の新作はグロ耐性の無い方には決してオススメしません。あと、コープスパーティーの製作者である祁答院慎さんが、MOTHER2のスタッフロールに名前が載っていることに最近気づいてぶったまげました。
話が逸れました。「ねずみハンターキャシー」はそんな栄えあるソフトが元になっているわけです。
ここまでが本ゲームのバックグラウンドの紹介でありまして、ゲームの紹介に移らせていただきたいと思います。
基本的には、画面中央に位置する自機の前後から迫ってくる敵キャラクターを殴って撃墜、殲滅するというのが目的の、割と単純なゲームです。一度クリアするだけなら、「ああ終わった。結構楽しめたかな」という程度で終わってしまうのですが、そうではないということを順を追って説明してみたいと思います。
本ゲームで遊ぶ方は以下の段階に分類されるものと思われます。
1. Stage3で挫折する方
2. Stage3を切り抜け、表面をクリアする方
3. 表をクリアして、面白いので裏面にも進む方
4. 裏面をクリアする方
5. ねずみ図鑑をコンプリートする方
6. ノーダメージ&ボム不使用でオールクリアする方
7. スコアランキング上位を目指す方
◆第1段階
これは私も折れかけました。Stage1,2はめっちゃ簡単なんです。お、チュートリアルか? と油断していたところで始まるStage3ですが、ここで飛躍的に難易度が上昇し、死にまくります。涙目になります。「ちょwこれバランスぶっ壊れてるだろwクリアできねーよwクソゲー乙www」そう思った時期が私にもありました。でも安心してください。ここを抜ければ最後まで行けますよ。
私は持ち前の天才的なゲームセンスを生かして自力で突破したのですが、NJBPの小林女史は挫折したそうです。ヘタクソか!
◆第2段階
Stage3をクリアした方なら問題なくいけるでしょう。あれ、Stage3より簡単じゃん……と。
◆第3段階
うーん、ここでやめておこうかな。などと思わず、あと5面ですから裏に行きましょう。裏はボスが出ず、ひたすらねずみを叩き落とすステージがあったりして、若干バリエーションがついています。爽快感優先といった感じでしょうか。スパイスが効いております。
◆第4段階
ここまで来たらかなりのことが分かってきているはずです。せっかく図鑑コンプリート要素が用意されているのですから、「ああクリアした。終わり!」ではなく、もう少しやり込んでみましょう。
ちなみに、敵キャラは全てねずみがモチーフなのですが、「ピ○チュウ」やら「○ッキー」と見まごうばかりのキャラも……!? 教えて著作権! というわけで、ここはひとつ図鑑をコンプリートしましょう。一つ一つの紹介文がまたいちいちこだわっていて、笑いを誘います。TOMEさんはブログも面白いですし、文才あります。メガマウスの説明を見たときは噴きました。
◆第5段階
ランダム要素にも負けず、無事コンプリートした大半の方は、ここで一区切りついて別のゲームで遊ぼうとするはずです。ですが、ちょっと待ってください。あなたのスコアはいくつですか? 低いスコアでようやくクリアして満足していませんか? ランキングを覗いてみてください。上位がおかしなスコアになっていませんか? チートなんじゃないか。そう思いませんか? それならば、もう少し「ねずみハンターキャシー」の根幹に迫ってみましょう。
◆第6段階
得点とにらめっこをした方は、ランキング上位に食い込むにはノーダメ&ボム不使用のボーナス獲得が必須。そう気づくはずです。しかし、あれだけの敵ラッシュをノーダメージ、かつボム不使用で切り抜けられるんだろうか……。この辺りから俄然面白くなってきます。是非トライしてみてください。
攻略のヒントは現時点では伏せておきますが、あることに気づくと、どのステージもクリアできるようになります。そのあることは、一度クリアしてだいぶ経ってから気づいたのですが、その前後で別ゲームと言えるくらいになりました。攻略法を探してみてください。
◆第7段階
ノーダメージとボム不使用に到達できた方は、ランキングの上位が見えてきているはずです。ですが、いくらやってもトップ付近には近づけない。やはりチートなんだろうか。どうしたらあのスコアに届くんだろうか。効率の良い得点の取り方は……。その戦略を考え出したらやめられなくなります。ルールやアルゴリズムを自分なりに解析し、トップを目指すべきです。さあ、一緒にランキング争いをしましょう!
というわけで、全7段階に分けてみましたが、第6段階以降はちょっとしたストラテジー性も含まれ、中毒性が高くなってきます。私の立てた戦略は、TOMEさんから「製作者の意図を超えている」と評されました。それくらいきちんとやり込めますし、やり込めるような設計がなされているのです。
例えば、スコアアタックをしているときに、しくじったと思ったら即リセットしてステージの最初からやり直すのですが、その際のレスポンスの速さ。ファミコンのリセットボタンほどとは申しませんが、昨今のゲームはそういった快適さを考慮していないことが多いように思います。
オールドゲーマーほど、その行き届いた細やかな配慮に唸り、骨の髄まで楽しめるゲームだと私は思うのですが、昨今のライトな方々はそこまで行き着く前に目先を変えてしまうのですよね。
私も全ステージランキングトップになってからは流石にプレイ意欲が低まっていますので、どなたか是非更新をお願いします。記録を更新して「は? 市原とか大したことねぇよ。世界チャンピオンwww」などとドヤ顔をしていただきたいです。なんと言っても、スコアランキングにアツくなれるというのがなんとも久しぶりで、これは良いゲームにあたったぞと、面白いゲームを知った嬉しさがあるんですよ。今スコアランキングでアツくなれるゲームなんてあまりないですよね。
ああ、ゲーム好きな人がゲーム好きのためにきちんと真面目に作ったゲームなんだなぁと、触ればお分かりいただけると思います。
クリアできねぇよ! どうやってノーミスでクリアするんだよ! という方は反響をいただければ、攻略編を執筆することはやぶさかではございません。また、TOMEさんから直接聞いた面白い話とかあるので、インタビュー形式で制作秘話とか公開したいですね。小品ですが、何設定だよこれという色々明かされていない謎が多いゲームなので。
無料ですし課金要素もありませんので、一度プレイしてみてレッツプレイイングナウトゥギャザーいま!
というわけでTOMEさん、原稿料のお振込みをお待ちしております。1文字8円くらいで手を打ってもいいし、打たなくてもいい。