当ブログでは何度か取り上げている話題ではありますが、またしても老人が槍玉にあげられる悲しい事案が発生してしまったようです。
リケジョ侮辱、女性研究者は「恋する」「泣く」発言に批判殺到 英ノーベル賞科学者で名門大名誉教授が辞任 (1/3)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1506/15/news044.html
何度も申し上げておりますが、これはもう仕方ないのだと思います。だって72歳ですよ? とっくにあの世に行っていてもおかしくない年齢ですし、ボケていてもやむなしでしょう。そんな年齢です。72年間生きてきた方に対して、最近の世の中の価値観に合わせて自分の価値観を柔軟に変化させろなんて無理なのだと思います。ただ、市井の老人が雑談しているのとは異なり、社会的に重い立場をお持ちの方という部分が大きいのではありますが。それとも、私が高齢者を見くびりすぎでしょうか。
社会通念上許されないであろう発言を指摘して炎上させるのは容易いと思いますけども、おじいちゃん、それはダメなのよ、ああ、おじいちゃんやっちゃったね、と改善へ向かわせる程度に穏便に済ませるのが若い世代としてできることではないのかなぁとも思います。
世の中全体的に余裕がないんでしょうかね。心に余裕があれば「あなた、そりゃダメでしょ」で済ませることもできそうですが。何か気に食わないことがあるとSNSに書き込んで拡散させて糾弾する。そっちの方が余程嫌な話だなと思ったりもいたします。
思うのですが、絶対に負けない喧嘩だと判断した瞬間、人はとても攻撃的に、そして残酷になる気がするなぁと。世の中の判断は微妙だけど自分は嫌だという話であったら、SNSに書き込む人は圧倒的に減るような気がいたします。バイトがアホなことをやって炎上する案件なんかも構図は同じでしょうか。
とかく昨今は他人に対する寛容さというものが恐ろしいほど失われていると感じることが多いのでありました。