ベルリン・フィル、燃える

 アツいですなぁ。世界のトップクラスがこれだけアツいとやっぱりテンション上がりますよ。

ベルリン・フィル:次期首席指揮者の選出巡り楽団員対立
http://mainichi.jp/select/news/20150526k0000e030157000c.html

 ラトルが禅譲を選択した時点から後継は誰だと話題になっていたわけですが、最近はティーレマンかネルソンスかなぁという感じでした。前から可能性があった方々というと、

ティーレマン
ネルソンス
ギルバート
ヤンソンス
ウェルザー=メスト
ヤルヴィ

 といったところでしょうか。

 このうち、パーヴォ・ヤルヴィはN響の首席を選んだのでまずありえないでしょう。アラン・ギルバート、ヤンソンス……何か違うなぁという気がします。

 ウェルザー=メストも有力ではあったものの、当時はウィーン国立歌劇場のポストに就いていたので、そのキャリアを投げ打ってという事は有り得ないだろうという感じでした。しかし昨年、突如辞任したため、もしかしたらという事もあると思ったのですが、他のオケをトラブって辞任したばかりの指揮者を起用というのも考えづらいかもしれません。当然候補には挙がっているんでしょうけども。

 でまぁ、記事にもある通り、ティーレマンは古典からロマン派あたりのアプローチが保守的なきらいがあるので、好き嫌いが割とはっきり分かれるでしょうし、革新性という意味では退歩してしまう可能性を孕んでいると思うのですよね。

 ネルソンスはここ5年くらいで一気にきましたね。ただ、ベルリン・フィルの首席となると、若すぎるかなという感じがあるでしょうか。というか、まだ若干36歳なんですね。ビックリです。才能の塊なんでしょうね。すごい。

 重厚なドイツ伝統音楽への回帰を図るならティーレマン、アバド~ラトル路線を引き継ぐならネルソンスという感じでしょうか。ただ、ティーレマンはドレスデンの契約が残っているので、蹴るというのは考えづらい。となるとネルソンスでほぼ決まり? 当確と言われていたマゼールが落選した事例もありますから、二人は煙幕で、予期せぬ名前が出てくるのかもしれません。

 続報を楽しみにしたいと思います。