以前もエントリーで触れた事件。最終意見陳述全文が公開されていました。読んでいない方がほとんどだと思うので紹介してみます。
「黒子のバスケ」脅迫事件 被告人の最終意見陳述全文公開
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140718-00037501/
「黒子のバスケ」脅迫事件 最終意見陳述2 地獄だった小学校の6年間
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140718-00037503/
「黒子のバスケ」脅迫事件 最終意見陳述3 事件を起こした動機
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140718-00037504/
「黒子のバスケ」脅迫事件 最終意見陳述4 「黒子のバスケ」作者について
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140718-00037505/
「黒子のバスケ」脅迫事件 最終意見陳述5 「無敵の人」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140718-00037506/
「黒子のバスケ」脅迫事件 最終意見陳述6 EXOにこだわる理由
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140718-00037507/
とても長いですけど、読みやすいのではないかと。やはり文才があるんでしょうね。事件前は、作家になろうという事を思いつく事すら出来なかったというのであれば、今回不特定多数から指摘された事で気づく事が出来たわけで、やはりやり直しは可能なんじゃないかと思うのですが。
それにしても、事件の背景になるもので最も比重が高そうなのは、やはり親の存在でしょうか。小学校でのいじめも大きな理由ですが、その背景にはやはり親がある。親というものは、かくも人格形成に影響を与えてしまう存在なわけで、大きな事件を起こしたとはいえ、子は親を選べない以上、被告のその不遇さにやるせない気持ちを持ってしまいます。親に自らの存在を否定されて育てば、そりゃあ真っ直ぐは育ちませんよ。多感な時期において肉体的、精神的に多大なる虐待を受けて育ったと言って間違いないでしょう。成人した子供の尻拭いをしろとは思いませんが、幼少期の人格形成には責任を持つべきではなかろうかという気もいたします。
また3番目の記事の終わり辺り、これまでの人生において自分が重大な誤解をしていたと気づくのも、本当に行き場のない虚しさを覚えます。自分が生きている世界というものは、結局自らの認知の下にしか成り立たないわけで、自身の精神状態がダイレクトに反映されるものであろうと思います。周囲を見るための自分の目が曇っていれば、曇ったものしか見えず、実は美しい物であっても醜悪な物に見えてしまう事は現実に多々あるものです。自分の心の持ちようによって世界はいかようにも変わるのだという事に気づいていれば、人生は違っていたのかもしれないという被告の独白は、救われたのかそうでないのか、なんとも……。
しかし、ここまで認知しておきながら、出所後に自殺するという意思を曲げていない渡邊博史被告ですが、裁判所が定めた刑に服し、罪を償ったうえで生き続けるべきじゃないかなと思うのですけどね。なんとなくですが、服役中にどこぞから声がかかって就職が決まったりするんじゃないかなぁという気もいたします。見ず知らずの人と獄中結婚なんて事も、ままあるケースですから。
被告は社会に対して相当に問題提起をしているように思うのですが、エリートコースを歩んできた人間は、数々の主張が一切理解できないのかもしれないなという気はします。共感できるかどうかは別として、その主張は理路整然としており、私は全くもって頭がおかしいとは思わなかったのですが、世間的には単なるキチガイの戯言だと思う人が大半なのでしょうかね。
経済体制に限らず、中韓についての指摘箇所については、そういった声が世論でも聞こえてくるようにはなっていますが、正直なところノイジーマイノリティによるところが大きいだけだと思いますし、ましてや国家はそこまで単純な考えで動くはずもなかろうとは思います。ネットのノイズをそのまま世論と考えるのは違うのではないかと。本文中には、そのような考え方の相違は多々あります。
最後の6つ目の記事を読みますと、被告の親の仕打ちがあまりにアレで、どれだけ辛い少年期を過ごしたのだろうかと。しかし辿ってみれば親の親にも大きな問題があったと。虐待は世代を超えて繰り返されると聞いたことがありますが、やはり負の連鎖はどこかで断ち切らねば脈々と受け継がれてしまうものなのですかね。被告が望んでいるように、本件を一つのケースとして、子供への虐待というものの実態と、その結果どのような事が起こりうるのかという事は、これを通じて分かりやすく世間に発信してもよいのではないかと思います。医学的、学術的な研究は進んでいるのかもしれませんが、世間に認知されなければ防ぐ事も出来ないわけで、もっと一般教養レベルになればなあと。
文章を読んで、人気のある有名人であっても、よく分からない文章をブログにアップするような輩より、犯罪者であっても、この被告の方が余程知り合いになってみたいと思いましたし、直接会って話を聞いてみたいという気になりました。
読んだ結果の賛否はともかく、一人の人間の心からの主張であると感じますので、お暇な方は目を通してみても良いのではないかと思います。少なくとも、バイキングを見るより遥かに有意義である事は間違いありません。
生きていれば本当に色々な事が降りかかってきますし、生きる気力を失う事もあるでしょう。それでも人は生きるべきだ。と思うのです。
ちなみに、上記ブログの件はこちらであります。炎上したので削除したらしいのですが、どなたかがきっちり魚拓を取っていた模様であります。世の中には親切な方がいらっしゃるものです。
画像。。引用の意味。。
http://megalodon.jp/2014-0729-1337-13/ameblo.jp/umemiyaannna/entry-11900955863.html
このエントリーに対してだけで長文が書けそうですがお腹いっぱいです。最初の数行でギブアップです。読めません。本当にありがとうございました。本主張をブーメランにいたしますと、彼女の肖像については著作権フリーという事のようです。モデルさんの画像使い放題とか太っ腹すぎて涙が出ますね。使わないけど。お前は黙って辰ちゃん漬でも食ってなさいってこった。