まあ予想通りと言いますか、なんと言いますか。はいはい予定調和予定調和という。
警視庁の要請により顔写真の全面公開は中止させて頂きます
http://news.mandarake.co.jp/2014/08/13-1.html
司法に一石投じてやったぜ的なドヤ顔文章になっているのですが、何なんでしょうか、この違和感は。あれだけ大見得を切った約束を破って公開しなかった事に対する非難の声を最小限に食い止めようという努力の跡は見られるのですが、果たしてこれで納得するんですかねという感は否めません。
まぁ公開しなくて良かったですねという結果に落ち着いたわけですが、
まんだらけの基本的な方針としては、あくまでも法令遵守を基本とした上で警察の捜査に協力する立場をとらせて頂くこと
という辺り、だったら昨日まで貴社のやろうとしていた事は一体なんだったんでありますか、という説明をしていただきたく、
期日である12日 (火) の夜になりますと、報道陣の方々が店舗のあるビルの入り口付近や店舗周りに集まって来られていて、とても犯人が入って来られる状況にはなかったということがありました。
という限りは、報道陣がいない状態で返却がなければ顔写真を公開していたんですかねという事になり、「法令遵守を基本とした上で警察の捜査に協力する」という言い分とは矛盾が生じます。そもそも法令遵守を基本とするならば、顔写真の公開などしようとしないわけですから、全く説明になっていないと言わざるを得ないかと思います。
実はその直前に犯人の身内 (女性です) と思わしき方より「8時 (20時) までに返せばいいのだろうか」という内容の電話があり、 期待して待っていたのですが、どうも無理なようでした。
という箇所につきましても、その電話の主が犯人の身内であるという証拠はないわけで、監視カメラの映像という証拠を持って強行手段に出た割に、「と思わしき方」からの電話一本で方針を転換するのも、行おうとしていた行為に対して全くもって整合性が取れないと言いますか、もし信用するにしても普通の客を装って店内に入ってもらうとか、郵送で返却するとか、どこかマスコミのいない場所で落ち合うとか、やりようはいくらでもあったものと思うのですが、どれだけ機転が効かないんでしょうかと心配になります。
今後は証拠も十分あるので、警察の方々のお力を信じてお任せしてまいります。
という締めのコメントも、「身内と思わしき方」からの返却するという意思を受け、返却があれば被害届を取り下げるわけでもなく、いずれにせよ結局警察に逮捕させるつもりであるという事で、司法による罰と私刑による罰の両方を受けさせるつもりであった事が明白になってしまったわけで、私人に対して独自に社会的制裁を与えようという考えを持つ企業である事をアナウンスするという残念な結果になっただけな気がいたします。
公開支持派からは「チキン野郎」「ヘタレ死ね」「売名行為乙」と罵られ、公開反対派からは「何がしたかったの」「理解不能」「最初からそうしろバカ」と批判され、一体誰がまんだらけを支持するのか、両軍から十字砲火を浴びるという思った通りの展開となっている様相ですが、適当にやりすごして事態の沈静化を待つしかないのでしょうね。こんな事件は数日もすれば忘れ去られますよ。
まったくもってバイキング並に無益な出来事であったと思う次第であります。
本音は野次馬根性というか、犯人が痛い目にあうのを見たいだけなのに、「盗むほうが悪い!」「被害者の権利は守られないのか!」とかいう建て前で正義感ヅラするからタチが悪いですね、公開支持派ってのは。
白か黒かしかないんか、あんたらは…って。