ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生

 去年のウィンターセールで買ったきりだったのだが、ネタバレを食らう恐怖に打ち勝てず、どうにか時間を作ってようやくエンディングまで見た。約24時間。

 推理小説+アドベンチャーゲーム+逆転裁判といった感じ。最初は想像していたものとだいぶ違っていたので戸惑ったものの、しばらく進めていくとすっかり引き込まれて気にならなくなった。

 各事件の謎解き自体は簡単で、ゲーム全体に隠された謎やトリックもかなり初期で分かってしまうので、ミステリーとしての出来がいいとは決して思わなかった。基本的に一本道で、推理も正解に誘導されて選択肢を選ぶだけ。各事件のトリックや犯人は捜査中にほぼ見当がつくので、学級裁判では解答に辿り着くまでに回り道をしているのを見ているのが歯がゆい。

 だが、それを補って余りあるのが、魅力的なキャラたちと声優の演技。このゲームはこの2点に尽きるのではないかと思う。極論してしまえば、多少のインタラクティブ性を持った、ミステリー初心者向けの推理小説、ラジオドラマと言えるだろう。トリックが見破れなくとも、読み進めれば必ず解答が分かる小説とは違い、分からなければ先に進めないゲームという媒体だけに、プレイヤーを正解に導くしかないのかもしれない。これは制作者としてはジレンマなのではないだろうか。

 ほぼ全ての音声をカットせずに聞いてクリアに24時間程度かかったが、恐らく、声をカットしてテキストだけで進めれば、半分の12時間もかからなかったのではないかと思う。クリアまで10時間程度となれば、フルプライスゲームとしてはボリュームがあるとは言い難い。

 が、今や早く続編を遊びたいという気持ちでいっぱいだ。とりあえず様子見で第1作だけ買ったので、続編は購入していないのだ。

 余談だが、今年『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』というゲームの体験版を2時間ほど遊んでいた。『ダンガンロンパ』を始めてみると、世界観がそっくりすぎて驚いた。『ダンガンロンパ』の学級裁判をシミュレーションゲームにしたという印象。調べてみるとなるほど、『ダンガンロンパ』と『極限脱出』が組めばこうなるわけだと納得した。