富の再分配は通用しない世の中なのか

 コロナ後に「皆税金を払っているのに一部の人だけ恩恵を受けるのはおかしい」という主張をよく目にするようになった。税金の仕組みに詳しいわけじゃないんだけど、これっておかしくないか。

 税金というのは、皆からある一定のルールで集めて、困っている人たちに厚く使われるものだと思っているんだけど、違うんだろうか。
 全員が同じだけ払って、同じだけ恩恵を受けるのが正しいと考えている人が多いということなのか。それは共産主義と何が違うんだろうか。富の再分配とか考えたことがないんだろうか。

 僕は共産主義がいいとは思わないけども、今の資本主義もいいとは思っていない。人々の間に貧富の差が出来すぎる。世界の富の半分(36億人分)をたった62人の人間が所有している*なんてまともだろうか。努力の差だから頑張った人がたくさん儲けるのは正しいと言う人もいる。が、実のところ、その例の方が少ないのではないかと思う。
 全て一人の努力で手に入った成功なんてものはほとんど幻想で、周りの人の助けがあった、運が良かった、人を騙すような手口を使った、法を犯さない範囲で悪いことをしたという方が多いんじゃないか。

 だからまぁ、人様ありきで儲けた(儲かった)お金を社会に還元するというのは至極真っ当なような気がするんだけど、これは持たざるものの意見なんだろうか。ある程度以上は持ってたって仕方ないんだから、困っている人のために使いたいなと自分は思うんだけどね。そこはやっぱり自分も大金を手にしたら変わるんだろうか。

 以上は最近よく目にする考え方への意見であって、税金を投入した特定の業界への支援や、GoToキャンペーンが正しいとか正しくないというのはまた別の話。