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芸術関係者が執拗に叩かれる世論(?)

個人事業主や芸術関係者に対する支援の話題は、コメント欄が地獄絵図で嫌な気分にしかならないので見ていないのですが、と言いながら見てしまって魂消ました。

芸術関係者は好きでその道を選んだのだから保護する必要無し。
ただし、ライブハウスや劇場の保護は賛成。表現する場を奪ってはならない。

という全くもって意味不明な論説が多数の支持を集めていて、頭が痛くなります。5chの一部と肩を並べてネットの底辺っぽいぞと私が勝手に思っているYahoo!コメントの出来事なので世論とは言えないでしょうし、気にすることはないとは思うのですが。

ライブハウスの経営も好きでやってると思うんですけどね。違うのかな……。
以前から言っているのですが、こうした意見に集約されるように、個人事業主や芸術関係者を叩きたくて仕方がない人たちが多いのは、歪んだ嫉妬からだと思うんですね。
本人は絶対に認めないでしょうけども、「好きなことを仕事にして羨ましい」、「歌を唄うだけ、楽器を演奏するだけで楽してお金を稼げてずるい」という嫉妬が必ず隠れていると思います。指揮者なんて棒を振り回してるだけでお金もらえますしね。やったー。
が、「歪んだ」と書いたように、それは本当は誤りなんですね
面倒ですし、そういう言説に凝り固まって攻撃している人は理解しようとしないでしょうから、何故かという部分は書きません。
ただ、非常に多くの人にそのような誤った考えを持たれてしまいうというのは、芸術関係者が周囲に理解してもらおうとする努力不足もあろうかと思います。
でもねぇ、僕らも苦労してるんですよ、全然楽じゃないですよ、なんていちいち人に言いふらすのもどうかと思いますけどね。金が無いという話ばっかりする音楽家なんて嫌でしょ。少なくとも僕は嫌ですね。ともかく、楽してお金を稼ぐなんて、クラシックの世界ではあり得ないですよ。ないよね……?

もっともっと影響力のあるエラい人たちが分かりやすくきちんと伝えてくれるといいんですけどね。誰もやろうとしませんね。好きか嫌いかは別として、山本直純さんみたいな存在がクラシックの世界には今いませんよね。僕はそういうことやりたいんですよね。誰か使ってください。(他力本願寺)

あ、ちなみに私は自分のことを芸術家だとは考えていません。芸術なんて大それたものをやっているつもりはないので、音楽家です。ましてや自分のことをアーティストなんて名乗ったりは畏れ多くてとてもできません。

飲食店は同情されども音楽家はいらないと言われる

新型コロナ、葛藤する居酒屋「生きるために休めない」
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6356084

いやいや、真っ先にコロナの割を食って全て停止した、停止せざるを得なかったのが実演、イヴェント業界だと思うのですが。
「生きるために休めない」が同情されるなら、K-1だってそうだったのでは。
なんで飲食店だと意見が「可哀想」になって、音楽家だと「不要なものだから仕方ない」になるんだろう。
自粛してほしいから東京都が飲食店に助成金を出すとか、ゴネ得になっているようで、全く声が聞き入れられない実演業界から見ると、なんだかなぁと思ってしまう部分があるのも事実。(飲食店を救うという施策自体は賛成です。真っ先に自粛した我々はどうして国から見捨てられているのか、という疑問です)
こんなことばっかり続くなら、じゃあコンサートやるよって人が出てきてしまうのでは。このままだと廃業、引退、倒産、色々増えてしまいますよ。生きるためだから仕方ないとなってしまう。要請されてもコンサートをやめなければ助成金が出るんでしょうか。本当になんとかしてほしい。

それにしても、演奏家というのはこの国で非常に弱い立場にいるんだということがよく分かりました。特にフリーランスは。
稼げない、補償されない、道楽や遊びだと思われている、不要だと言われる、政治家はその存在すら認識していない。
業界が連携して、きちんと声を挙げなければならないのでは。日本オーケストラ連盟や日本音楽家ユニオンは何をやってるんだろう。(僕はどちらとも無関係だけど)

負けねぇぞ。うおおおお!

現時点で音楽活動を行うということに関して

 何の影響力も知名度も無いことは重々承知しておりますが、音楽業界の隅の隅、すみっコぐらしたちよりもさらに隅にいる者として、そしてオーケストラを運営する身として、新型コロナウイルス蔓延下の音楽活動において私の至った結論について記しておきます。ちゃんとした指揮者、有名な指揮者からこういう意見が出ているのを見ていないので。
 ここ1週間くらいずっと考え続けていたのですが、直近で練習や本番を開催する予定がある皆様は、どうか一度考え直し、中止の方向に舵を取ることにいたしませんか。
 ここまで頑張って練習してきたのに。会場を確保しているのに。きっと何も起こらない。自分たちに限ってそんなはずがない。大丈夫だ。その気持ちは痛いほど理解できます。私も少し前まではそうでした。
 しかしながら、37.5℃以上の発熱や自覚症状が無ければ問題ない、無観客であれば大丈夫とされていた状況からは一変し、無症状感染者が感染を拡大させているという研究結果が出ております。
 明確に判断できる症状があれば回避も可能ですが、無症状で感染を拡大させるということを回避するのは、我々一市民には到底不可能です。検温やアルコール消毒ではもはや防御になりません。
 団体内や観客に感染者がいないという保証はどこにもないのです。むしろ全員が感染しているものと考え、今とるべき最良の行動は一体何なのかを考えていかないと、終息しないばかりか、拡大が進んでいくだけであると感じています。
 練習や本番で無症状の感染が拡大し、それを自宅に持ち帰った結果、高齢の家族が感染し、死に至る。そのようなことが現実に起こり得る状態となってしまっているのです。高齢者のみならず、若い世代の死亡例も報告され始めています。
 重症化した後はあっという間だと言われています。気づいた時には手遅れです。後悔しても遅いのです。そんな悲劇が誰のもとにも起こり得るという認識の元、多人数が集まって練習や本番を行っても問題ないのか、今一度、よく考えてみませんか。
 音楽は大切です。文化は命です。人間にとって欠かせないものだと確信しています。それ故に私たちは人生の貴重な時間をそれに費やしています。だからこそ、また必要とされる時が必ず来ます。
 少し踏みとどまって、練習や本番を中止とするリスクと、感染者を拡大させてしまうリスクを天秤にかけてみてください。考えすぎでは? やりすぎでは? 命に関わることなのでそれくらいで丁度いいはずなのです。
 もはや気をつければ大丈夫という状況ではないという意識を大勢が持ち、今この時を耐えることで感染拡大を防止し、音楽業界も新型コロナウイルスの撲滅に一役買いませんか。
 今は中止という決断をする勇気を持つべき時であると私は考えます。何もかもが手遅れになる前に。
 練習や本番を行うのも中止するのも、それぞれの大変な深慮のうえだと思っています。ですから、結論は尊重されるべきですし、批判するものではありません。もちろん、私に強制力など全くありませんし、だいたい誰なんだお前はという話でしょう。ただ、音楽業界から感染爆発が起こった、取り返しのつかない悲劇が生まれたなどということになってほしくないと強く願っています。
 事態を冷静に、合理的に考え、最良の判断を個人個人が下すことで、最悪の状況を回避する力の一つになれると信じております。
 決行にしても中止にしても、今一度じっくりと話し合って考えてみませんか。
 読み直して、うーん、ものすごく余計なお世話だなと思いつつ。

飲み放題に苦言を呈したい

 皆さんご存知かどうか分かりませんが、飲食店に飲み放題という制度が存在します。
 一定のお金を支払えば、お店の飲料をいくら飲んでもいいという制度です。大抵は時間制限があります。
 で、アルコールのあるお店では、大抵アルコール込み料金とソフトドリンク料金があるわけです。
 原価が全く違いますから、価格差があるのは当然です。無い方がおかしいですね。
 ただ、どうしても納得いかない体験を何度かしております。お店の方針でしょうから、言ってダメなら仕方がなく従ってはいますが。 続きを読む

契約の発生

何の話とは申しませんが、契約書もないのに契約解除はおかしいという意見については違うと思います。
契約の成立に書面は不要ですから、口頭で契約が成立しているのであれば契約解除も成立するわけです。
ただ、口頭のみであれば、そんなことは知らない、聞いてないとなったときに証拠がなくて言いたい放題になるから契約書が存在するわけで。
ですから、契約書がないのに契約解除はおかしいという主張に対しては、そんなこと堂々と言ったら単に無知を晒しているだけだよねとしか思わないかなぁ。
契約なんてした覚えがないと主張するなら、契約もしてない会社に仕事をとってもらって金を貰っているお前は何なんだと思うわけで、もし本当に契約していないのだとしたらどちらも異常だなぁという印象しかないです。

横浜が負けた時ばかり反応を見せる心理について

 横浜ベイスターズが勝っている。

 過去、信じられないくらいボロ雑巾のように負けることしか出来なかった交流戦をまさかの3つ勝ち越しという成績で切り抜けたのには、辛口フアンを自称する私でも感銘を受けた。何をしても勝つことが出来ない絶望の季節だったのが、一転して上位浮上の切欠となるとは一体誰が予想したであろうか。横浜フアンの誰もが予想だにしなかったのではないだろうか。そうに違いない。

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肘の裏

 年明けから指揮棒の持ち方を色々と変えながら工夫しておりました。

 指揮棒の持ち方についてはいつもいつも色々と試行錯誤していたのですが、今回の形がようやく確定版になりそうです。(と思いながら何度変えたことか……)

 意外と(どころか全く)知られていないのですが、指揮というのは棒の持ち方ひとつで振り方がだいぶ変わります。指揮スタイルを左右するとすら言っていいと思います。

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十二月大歌舞伎「壇浦兜軍記 阿古屋」

 トゥイッターで触れたのですが、歌舞伎座に「阿古屋」を見に行きました。

 と書いたのですが、どうしても玉三郎さん以外の阿古屋と、玉三郎さんの岩永が見たくて、ちょっと無理をして二度目の阿古屋に行ってきました。

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今日はインプットの日!

 歌舞伎座に坂東玉三郎さんの「阿古屋」、映画館に「ボヘミアン・ラプソディ」と二日連続で観劇をしました。どちらも素晴らしく、実に幸せで満ち足りた時間を過ごすことが出来ました。

 ところで、SNSを見ているとたまに目に入ってくるのですが、映画でも何でも、何かを見に行く際に、

「今日はインプットの日!」
「何事も勉強勉強!」

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