新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団(NJBP)とJAGMO(ジャグモ)について


 この件についてもうブログ等で触れることはない予定だったのですが、最近なんだかお問い合わせをいただく機会が多いため、記しておきたいと思います。

 日本BGMフィルハーモニー管弦楽団がどういった経緯で解散し、新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団とJAGMO(ジャグモ)に分かれたかについては、何度も書いておりますように当事者毎の視点がありますし、全てを書いてしまうと図らずともご迷惑をおかけしてしまう方がいらっしゃいまして、義理に欠け、またご迷惑をおかけしてしまう部分がありますので、いずれその懸念が無くなった際に私の視点で見た顛末を書きたいと思っております。

 外国のゲーム音楽系メディアに私の長文インタビューが掲載されましたのでご紹介いたします。英文ですが、現時点で最も詳しく立ち上げから解散、そして新日本BGMフィルの誕生までの内幕が語られておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。いずれ日本語版も掲載していただける意向とのことです。

Blipico
Yusuke Ichihara Interview, 2014 – Creating Japan’s First Professional VGM Orhestra
http://blipico.com/yusuke-ichihara-interview-2014/

 また、日本BGMフィルが生まれた時からずっと見てくださっていたお客様が、お客様の視点から経緯を見守り、感じたことを文章にしたためてくださっております。執筆されたのはライターさんということで、非常に鋭い視点をお持ちでして、本当に日本BGMフィルのことをよく見てくださっていたのだなと嬉しく思っております。なお、この文章は本になり、国会図書館に寄贈されているとのこです。私も現物を一冊いただきました。

To the Next
http://yukilog.hatenablog.com/

日本BGMフィルに見た夢
http://yukilog.hatenablog.com/entry/2014/04/15/080445

 以上、2つを見ていただくと、大体の成り行きなどは分かるかと思います。特に後者は立ち上げ当初からのお客様という第三者の目で見た推移ですので、信頼度は高いのではないでしょうか。

 さて、いくつかよくある質問に答えてみましょう。

Q.悔しくないんですか?
A.悔しかった時期もあります。最初は死ぬほど悔しかったです。が、今はもう別物として考えています。目指すところが全く違うのです。今では素晴らしい仲間、そして温かいお客様に恵まれ、支えられています。そんな環境で、悔しいなんてことはありましょうか。これも過去に色々あったからこそであり、必然だったのでしょう。

Q.許せていますか?
A.許す、許さないというところはもう通り過ぎました。前述したとおり、全く別の団体なのです。自分のいるところとは別の世界のお話です。興味がないので、本記事を書くにあたり、彼らのサイトを初めて見るまでは情報も全く見ていませんでした。ただ、「日本初のゲーム音楽プロオーケストラ」という看板を使っているのは嘘が含まれているので、どうなのかとは思っています。

 JAGMOは管弦楽団(オーケストラ)ではないということです。固定の団員を擁していないというのは、組織としての管弦楽団ではありません。いちいち細かい、そんなのどうでもいいと思う方もいらっしゃると思いますが、これ実は大切な部分です。「株式会社に吸収された後、コンサート企画部門になった」と名乗るのであれば嘘はないのですが、プロオケとしては存在していないと言ってよいでしょう。これテストには出ませんが、本当に大事な箇所です。私が新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団において、正式に団に所属している固定のメンバーをウェブサイトでパーソナリティまで紹介し、同じメンバーによる演奏にこだわるのは、この辺りが一つの要因としてあります。また、新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団のプロフィールに「日本初であり、唯一のゲーム音楽プロオーケストラ」と記載しているのは、そういった理由です。嘘はありません。もっと言ってしまうと、世界でも唯一のようです。

 それと、もう一つ大きな嘘があったのが許しがたいです。日本BGMフィル2回目の公演の前、プロデューサー氏に対する不信感が高まっていた頃、「オーケストラ運営には興味が無い。他にやりたいことはたくさんある。次の公演が成功しても失敗しても自分は関わらない。信じてほしい」と全員に言い放ったことです。それが、ふたを開けてみれば、公演の最中に舞台に乗っているほぼ全員が「???」となった、JBPの解散、および今後はJAGMOになりますという発表を行うという大嘘つき。そういった、何事も嘘で塗り固められている点、他人を嘘で動かす手法がどうしても私とは合わず、一緒に活動はできないと思うに至った大きな理由です。内部を騙すことが平気なら、お客様や外部を騙すことも平然と行うでしょう。プロデューサー氏の相棒が、JAGMOに乗じて「日本劇伴交響楽団」という団体を作り、お客様を騙すような行為を働いた結果、大問題となり、一度きりで解散になったという事例もあります。また、JAGMOも公演当日になり「事務上のミスにより」という理由で予告していた演目を演奏せず、何の対応も無しということを何度かやっているようですから、痛い目を見た方は既にお気づきなのではないかと思います。そんなミスはあってはいけませんし、あったとしても誠心誠意のお詫びをすべきでしょう。ですから、私が危惧しているのは、稼げる時に稼いでおいて、ブームが下火になるや否や捨てて去るという行動に出ないかどうか、です。私はそのような気持ちで活動しておりませんので、世間にウケようがウケまいが、私ができる限り、50年、60年と続けていくつもりでおります。

Q.市原指揮者が作った土台をそのまま使ったんですか?
A.ほぼそう言っていいのではないでしょうか。もちろん、色々な方が関わり、助けてくれましたので「私が作った」ということは決してありえませんが、世間一般的な定義ではそうなるかと思います。
 そのためか、日本BGMフィルからJAGMO(ジャグモ)になる際、「創始者である市原の名前は残す」という点を約束していましたが、一度も達せられることはなく、完全に反故にされています。
 JAGMOに移行した際、私が最後に指揮をした公演の模様でプロモーションビデオを作成していましたが、私が映りそうになるとカットが変わり、意図的に私の姿を映さないようにしていました。それも当時はムカッとしましたが、そこまでするというのは、よほど私の存在が脅威だったのでしょうか。今では逆に誇らしいです。
 別にJAGMOのサイトに私の名前など乗せてほしくもないのですが、その場その場で都合のいい嘘を駆使して人をまるめこもうとするプロデュース手法(?)には今でも疑問が残ります。

 また、JAGMOが掲げている、

「ゲーム音楽を音楽史に残る”文化”として残していくことです。『クラシック音楽』や『ゲーム音楽』というジャンルを超えた捉え方で、より高い音楽性を追及し、演奏活動を継続していきます。」

 というスローガンは私が日本BGMフィル(JBP)立ち上げ時に提唱したものです。今でもそのまま使われているのは完成度が高かったということで、多くのお客様に披露されているというのは大変光栄です。ですが、私のこの言葉の真意は理解できていないと思われます。

Q.なぜ理解できていないのでしょうか。
A.プロデューサー氏自ら「経済活動と文化活動は相容れない」と認めていました。それは、日本BGMフィル解散後、当初JAGMOが株式会社として設立されたことからも分かるかと思います。株式会社の使命はお金を稼ぐことです。お金がなによりの第一目的となります。プロデューサー氏による「ゲーム音楽は金の成る木」という過去の発言からも見て取れます。それが資本主義ですので悪いとは思いませんが、やはり私とは相容れないなと思います。

 また、彼らの選曲にはある共通点があります。一体なにかというと、JASRAC管理の曲や、スクウェア・エニックスの曲がとても多いんですね。これはつまり、何の曲をやりたいか、どういうテーマでコンサートを作りたいかではなく、ゲーム音楽の大半を占める(恐らく体感で8割以上)メーカー管理(各メーカーに許諾申請が必要)の曲を避けて、手軽に演奏が可能なJASRAC管理と、日本BGMフィル末期に繋がりが出来たポケモン、そして窓口が明確になっているスクウェア・エニックスの楽曲、かつ超有名ゲームの曲ばかりをセレクトしている。これは紛れも無い事実でしょう。果たしてそれは「ゲーム音楽を文化にする」と公言している者の態度なのかどうかと疑問を持たれてしまうのではないかという点が気になるといえば気になります。

 そういった点を踏まえて新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団(以下NJBP)の公演に一度でもお越しくださったお客様はお分かりいただけると思いますが、私が思い描く活動は全くの別物です。一体誰が演奏してるのか分からない管弦楽団というくくりではなく、団員一人ひとりが愛され、未来の演奏家である子供たちに「ああいう○○さんみたいな音楽家になりたい!」と思っていただきたい。そして、固定のメンバーにより長期間かけてアンサンブルを磨き、比類なき完成度を目指し、内外に誇れるオーケストラにしたい。そういう団体を目指していました。その意志を継いで活動しているのが新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団です。金をばらまいてプロを集めてくるのはやはり違うと私は思います。私の言葉の真意が分かっていないという意味のほんの一部はそういったことです。

 そもそもの方向性が違うので、どのような意図で使われても文句は言えないのですが、自分で考えないのであれば、せめて私の言葉である点は明記していただければ幸いでありまして、私の考えた文章を無断で利用しているのは著作権法違反に該当するんじゃないですかと主張しておきます。

Q.JAGMOはダメだと思いますか?
A.良い、悪いではありません。どちらも独自の活動をしている別の団体(と会社の一部門)です。それぞれ好きな方を見に行かれるのがよいかと思います。彼らは彼らで頑張っているのでしょうから、それを否定するものではありません。ただ、私とはまるで考え方もやり方も違いますし、もはや興味が無いので気にもしていませんよ、なのでとりあえずジュグモだNJBPだと考えずに聞いてもらえたらいいんじゃないかな。という話です。
 その出自から本家と元祖みたいになってしまっているのですが、今はジャグもの方が確実に大きな力を持っているのは確かでしょう。しかし、そういう見方をする必要はもはやないのです。ただ、過去を意図的に隠して歴史を都合よく修正するのはやめていただきたいということだけは、重ねて申し上げ、終わりとしたいと思います。私以外にも、ジャグモになる前から散々コネやら人脈やらを使うだけ使われて、その挙句に不要になったらポイと捨てられ無かったことにされている人がいるようですし。そういうのは人として、そして文化だなんだという活動をする団体としてどうなのか、とは思います。

 当事者毎の視点があるとはいえ、以上のことは、私個人、一人のみの視点ではなく、複数人によって間違いはないという確認が取られていることを記しておきたいと思います。

 ところで、全然関係ないのですが、私が知り合いから聞いたラーメン屋の話をしたいと思います。

 あるところに、今まで店舗としてはどこにも存在していなかった新しいラーメンを提供しようと思い立った者がおりました。

 開業の趣旨を明らかにし、従業員を募集したところ、その趣旨に賛同する多くの方から応募があったそうです。この店が繁盛するまでには長い年月がかかるだろう。店長は採用した従業員にそういったことを話し、皆で頑張っていこうとしていました。こうして一緒にラーメンを提供する仲間を得た店長はいよいよ開業を果たします。

 いざ開店すると、大盛況とはいきませんでしたが、そのラーメンを気に入ってくれる方は確実におり、お客様も少しずつ増えていきました。

 このままゆっくりでも進んで行こう。そう思っていたところで、従業員から客入りが不満だ、給料が安すぎると不満の声が聞こえて来るようになります。

 店長は定めた給与はきちんと支払っていました。従業員に対して嘘を吐いたことはなく、自分の言葉は実行していたのです。それでも、不満の声はどんどんと大きくなっていきます。終いには、お店の金を個人で使い込んだなどという大変悪質なデマが流されるに至ったのです。使い込みどころか、店長はこの後ラーメン屋が終焉を迎えるまで一円足りとも受け取っていなかったのですが、それを知る者はいませんでした。

 そんなとき、窮地を救うために経営を頼まれたというラーメンプロデューサーを名乗る若者が現れました。彼は、このままではこのラーメン屋は潰れる。客入りを増加させ、従業員の給与を増やしてみせるなどと言い、店長に代わって経営権を握り、新作ラーメンの準備を進めました。

 このまま店をラーメンプロデューサーに乗っ取られるのではないか。そう考える従業員もいたそうですが、ラーメンプロデューサーは「あくまで今の窮地を脱するために頼まれてやっているだけ。天に誓って新装開店後は一切関わる気はない」と何度も主張をしたそうです。

 しばらくすると、彼はラーメンの売り方は知っていても、ラーメンそのものことは知らないことが明らかになってきます(そもそも、ラーメンの売り方を知っていると言っても、自分しかできないような手法などではなく、言ってしまえば誰にでも出来ることを教科書通りにやるだけですが……)。ましてや、店長が出していたラーメンのことなど知る由もないのですが、このラーメンではダメだと烙印を押し、店の名前はそのままに、外装や内装を派手にし、大々的に広告を打つことで新装開店を行いました。

 こうした中で、店長は自らがこの店にいる意味は既にないと離脱を申し入れました。すると、店長が今いなくなると店はそのまま潰れてしまう。自分たちのために辞めないでくれと従業員から引き止めを受けたそうです。こうして店長は、店長ではなく、新装開店の日までラーメン職人として残ることを決めました。

 新装開店の日は大盛況で、店に入りきれないほどのお客さんが押し寄せたそうです。しかし、なんと新装開店に駆けつけたお客様の前で、「今月を持って現在の店は廃業。来月から店の名前を変えて新しく生まれ変わります。そして今後の経営は自分が行います」と突如発表しました。これは店長はもちろん、従業員も知らず、お客さんの前にも関わらず、どよめきが起こりました。

 さらには、給与を増やすという触れ込みだったはずが、新装開店の日は今までの倍の時間の仕事で同じ給与しか支払われなかったそうです。店長が「これでは自分が定めた従業員の給与に違反する。従業員に対して嘘を吐くのか」と抗議をしたそうですが、新たに交わした契約書に書いてあるという一点張りで、全く相手にされなかったそうです。

 店が大盛況になったことは事実。流れはそのまま進み、全く新しい志をもって開店した本来のラーメン店は2年で廃業となり、ラーメンの味も、創業者も、経営形態も、一切関係が無い、全くの第三者が経営する別のラーメン屋として、「日本初のラーメン」という看板だけを残し、経営を続けることとなったそうです。

 店長によって集められた従業員はどうしたかというと、希望者全員を新たな店で雇い入れる、給与も必ず増やすというラーメンプロデューサーの言葉により、ほとんどが新店舗へ流れていったそうです。その他、ここが最後のチャンスと頑張っていたものの、きっぱりとラーメンの道から離れ、別の職業についた職人もいたそうです。

 そして、その言葉を信じ、ついていった従業員は裏切られることとなります。ものの1年足らずで以前の店を知る者のほとんどが言われのない理由で解雇されたり、突如店と音信不通となり、従業員はほぼ入れ替わり、志を同じにする従業員と苦楽を共にし、歩むのではなく、その時々で従業員を入れ替える店になってしまったのだそうです。

 そして、ラーメンプロデューサーが新店舗の経営を行ってから1年後、絶対に上手くいくという言葉とは裏腹に、結局経営が立ち行かなくなり、企業に身売りをし、ラーメンプロデューサーは企業の一社員になったそうです。

 おしまい。

 以上、関係ないラーメン屋の話でした。これでも言えないこと満載で、さらにえげつないことが多数行われていたと聞き及んでいます。共通点があるなぁと思いました。いずれ詳しい話を聞けたらまた。

※日本BGMフィル関連でお越しくださった方は、タグ「JBP」で記事をまとめてありますので、どうぞ。


(2016年9月7日追記)

 信憑性の高いと思われるトゥイートを見かけましたのでご紹介しておきます。

 私はこの方を存じませんので、どちらのことを言っているのかは明らかかと思います。