東京-横浜 第23回戦

 今季最後の観戦ですね。横浜軍としては、今日明日勝てば4位という試合。先発のモスコーソとしては、自身初であり、なおかつ横浜の外国人投手初となる二桁勝利がかかった試合という事で、まだ消化試合ではなかったはず。

 1回表にいきなりツッツのホムーラン含む3点を取りまして、モスコーソもヒットは許すものの点を取らせないピッチングをしていたので、あれ、このまま勝てるのかと錯覚してしまいかけたのですが、無論そんな簡単に行くはずもなく、5回3失点でマウンドを降りたモス。

 6回の表にすぐ2点追加して突き放したのではありますが、相手のエラーによる点だったので、もう1点自力で取らなければ、身にならない点だと、そんな予感はあったのですね。

 6回裏からは、今年はもう先発機会がないからという事だと思うのですが、汗を拭うた山口こと、どすこいがリリーフで登板。先発以外の山口はちょっと……と不安がよぎりながらも6回、7回は無失点で切り抜けるピッチングを披露。8回表の攻撃中にブルペンに誰もいなかったので、これはもしかしてロングリリーフなのかと。リリーフどすこいに3回以上投げさせたら絶対失点するぞと。そう確信していたのでありました。

 8回の先頭打者をグリエルのエラーで出塁させると、嫌な予感は一気に加速。エラー、死球、四球のノーヒットコンボでワンアウト満塁のピンチを招くと、今年セ・リーグで最も輝いた打者と言っても過言ではないであろう山田相手にストライクが全く入らず、3-0に。

 この時点で、ストライクを取りに行けばグランドスラムは間違いないので、勝負は避けて押し出しの1点で済ませるべきとレフトスタンドでにわか解説者になっていたところ的中。分かっていたので、打たれた瞬間、ああやっぱりなという感想だけで、悔しくもなんともありませんね。本当にありがとうございました。

 しかもそれが今季192安打目、日本人右打者安打数の新記録だそうで、新記録に華を添えるどすこい投手は心がとても優しいのだなと思いました。まじめにやれ。

 だいたいね、満塁で3-0ってもうストライクゾーンに直球投げるしかないわけで、打ち損じてくれたらラッキーくらいに思っていたのかもしれませんが、今の山田がそんな絶好球を逃すはずないんですよ。バッティングセンター状態ですよ。振ってくれたら儲けもの、振らなければ押し出しでいいくらいのところに投げるなら分かりますけど、おもいっきり真ん中中央でしたからね。なんで勝負したのか理解出来かねます。

 9回に1点返す粘りを見せるも力尽きゲームセット。負けましたけど、面白い試合ではあったかなと。

 山口を信頼したとか、一蓮托生だとかそういうアレだったのかもしれませんが、見ている側としては勝負にこだわってほしかった。勝つつもりなら8回でピッチャー交代でしょう。

 今日の負けで横浜軍の5位が確定。広島も讀賣に負けて3位でフィニッシュ。猛虎軍が漁夫の利で2位に滑り込み、セ・リーグの順位が全て確定。セ・リーグ全球団が去年と寸分違わない順位に収まるという予定調和ぶりを見せていただきました。明日が本当の最終戦ですが、皆様お疲れ様でした。明日の見どころは、久保が最多勝なるか、そしてトゥトゥグアが3割25本を達成できるのか、でしょうか。

 神宮のメガ盛りソーセージは最高です。

 今季観戦成績:3勝3敗(.500)