お爺ちゃんが差別発言で怒られるのは若干なんだかなぁと


 政治家の発言が女性蔑視だなんだと話題になる事が多い昨今ですが、同時に違和感がないわけではないのもまた事実だったりいたします。

「女性は本当に必要か」発言町議、セクハラも?

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140919-OYT1T50024.html

 問責決議案を提出した宮永万里子町議(63)(無所属)によると、河内初光町議(77)(同)は5月の町議会全員協議会で、女性の農業委員登用を求める女性団体からの要請書を巡って協議した際、「女性は本当に必要か」「(女性で)大丈夫か」「(女性で)十分働けるか」と発言した。

 そりゃ発言そのものだけ切り取れば、女性をバカにしており、許されざるものでありましょう。私もそう思います。ただ、発言者は御年77なわけですよ。77歳ですよ。1937年生まれですよ。昭和12年ですよ。日中戦争が勃発した年で、第二次世界大戦前ですよ。カルミナ・ブラーナの初演の年ですよ。

 男女雇用機会均等法が成立したのは1972年、昭和47年ですけども、ほぼ有名無実であって、結局男性型社会で日本は動いてきたと思うんですね。本格的に縛りが加えられたのが1999年、平成11年で、さらに2000年代に入り、インターネットの発達もあり、女性差別はけしからん、女性の権利を向上させよという主張が世論として定着してきたように思うんですけども、その時発言者は既に60歳を過ぎているわけですよ。

 そんな時代を生きてきた爺様なわけですから、女は家に入って男を支えるべしという常識の中で育ってきたんじゃあないですかね。もちろん思想は人それぞれですから、そうだと断定はできないわけですが、そういう人がいたところで何らおかしくないと思うわけです。

 これが、20代~40代だったらまだ分かりますよ。お前何言ってるんだと。時代錯誤も甚だしいだろ頭悪いの? アホなの? と。が、80歳近い老人にそれを言うのは、今だにカセットテープ使ってるとかバカなの? エクセルで表もロクに作れないとか生きてる価値あるの? と言っているのと同じな気がするのですよね。

 先もそれほど長くないわけですし、ああ、おじいちゃんまた言ってるのね。それはダメだって言ってるでしょ分かってくださいねと老人に接する優しい世界が高齢化社会には望まれるのではなかろうかという気がしないでもありませんが、かといって何でも許すというわけにもいきませんので、そこは周囲にいる時代に合った考え方が出来る若い人たちが、それはおかしいですよね、あの人の意見は却下しましょうと冷静に対処すればいいんじゃないですかね。

 無論、差別や蔑視は許されるものではありませんが、男は稼ぎ女は家を守るといった時代があった事は確かであり、それは認めるべきでありましょうし、そういった常識の中で歳を重ねてきた人間に、21世紀になったから今から考え方を改めなさいというのは、洗脳でもしなければ無理なんじゃないかと。

 逆に私が分からないのは、そういった発言はとにかく許さんと、異様なまでに敵視して喚きたてる方で、世の中があまりに不寛容すぎるのではないかと感じることが最近多い気がするのですね。

 もう何年も前、塩爺が日テレのバンキシャの生放送で引っ越しおばさんを指して「キチガイの顔」と仰りスタジオの空気がすごい事になったわけですけれども、私はああ仕方ないよねとしか思わないのですね。キチガイが当たり前に使われてきた時代に生きてきた人ですから、いくらキチガイって言っちゃダメだからなと言われたところで、ダチョウ倶楽部の絶対押すなよ的なものであって、ポロッと出ますよ。司会の福澤さんのリアクションがどんなバラエティ番組より笑えたものであります。

 そういった、もう仕方がないものに対してブチ切れて、差別だ蔑視だ人権侵害だと喚いて失脚させようなどという事に労力を割くよりも、若い世代に啓蒙していく方がよほど建設的だと思うのですが、どうなんですかね。エクセルが使えない老人を批難するより、若い世代が当たり前に出来るリテラシーとしていくべきなんじゃないですかね。

 今の時代においては偏見だと言われる思想を持った世代は、いずれ必ずいなくなるわけですし、世代交代ってそうやって行われていくわけで、終わりかけた上の方を変えようなんて考える方が無理がある気がいたします。もうちょっと寛容さを持ってもよいのではないですかね。

 バイキングの早期の終了と後番組の開始という世代交代を希望いたします。