ドンキーコンガによって受けた損害について


 似たような内容のゲーム間で特許侵害により巨額の訴訟が行われる仁義なきゲーム業界ですが、みなさんいかがおすごしでしょうか。私は私で、任天堂に対して訴訟を提起したい。そんな風に思うのです。

 コンガとボンゴという楽器をご存じでしょうか。異なった楽器なのですが、はっきり言って、よく知らない方にとっては、「大きいやつ、小さいやつ」という区分けがなされても違和感がないあれです。

 楽器を見れば「ああ、あれね」と言えるのですが、如何せん名前も3文字同士で響きも似ているものでして、私も例に漏れず、どう覚えてよいのか苦心していたわけです。

コンガ

ボンゴ

 コンとなるからコンガ、ボンとなるからボンゴと覚えようといたしますと、大きい楽器の方が音は低いわけですから、コンガがボン、ボンゴがコンと、やはり逆になるわけで、イメージと逆なんだと覚えようとする事で余計分からなくなるという、悪循環のスパイラルが発生する恐ろしい代物であります。

 しかしそこは指揮者という仕事柄、名前を知らないわけにもいきませんので、どうにか覚えなければならない。そんなときに現れた救世主が、任天堂が発売した「ドンキーコンガ」というゲームだったわけです。

ドンキーコンガ
http://www.nintendo.co.jp/ngc/gkgj/

タルコンガ ”出展 : 任天堂HP”

 ゲームの概要はリンク先をご覧いただければ分かるのですが、ゲーム機に「タルコンガ」なる楽器型のコントローラーを接続し、音楽に合わせてリズムを刻むという、いわゆる音ゲーに分類されるものであります。

 私はこれを見て、「ああ、この形がコンガなんだな。これからは迷ったらドンキーコンガを思い出せばよい。これで快適指揮者ライフだ」と喜び勇んで区別が出来るようになった気でいたわけです。

 でまあ、先日、陸前高田にてオーケストラの本番があったのですが、楽器紹介のコーナーで打楽器を紹介している最中に大きい楽器が目に入ってきまして、一瞬ウッと言葉に詰まったのですね。

 (これボンゴだっけコンガだっけ、どっちだっけ。困った。そうだ、こういう時はドンキーコンガだ、ドンキーコンガ。これは家庭用ゲーム機に接続するには無理がある大きさ。だからコンガじゃない。これはボンゴだ)

 という判断を0.3秒くらいで下しまして、

市原指揮者「はい、次に、あちらの長い太鼓のような楽器がボンゴです」
打楽器一同「コンガです」
市原指揮者「……」

 もうね、その瞬間、私の頭の中ではネクタイをしたゴリラが私を指さしてプギャーと笑っているわけですよ。スマブラの挑発ポーズ並に腹が立つわけですよ。誰のせいで間違えたと思ってるんだと。ふざけるなと。バナナが大好物のくせに何なんだと。キューバの監督か。お前は↓Bで地面をバンバン叩いてればいいんだ。いいか、マリオカートでもお前じゃなくてクッパを使う。裸にネクタイ一丁とか通報するぞ。分かったら黙って息子と算数遊びでもしてなさいと。ドット絵の世界に帰れと。

 そのように強く思うとともに、ドンキーボンゴという名称に変えていただきたい気持ちでいっぱいです。そうなりますと、コングとコンガをかけたダジャレの意味がなくなるわけですが、商品名としての利便性と、全国の子供たちに謝った知識を植えつけかねない多大なる影響のどちらを選択するのですか任天堂さんという話であり、これはもはや音楽教育全体にまで話が拡がるものと思う次第でありますので、英断を下していただきたいと願うと共に、本番で間違えてしまった事によって発生した精神的苦痛に対する賠償請求の訴訟を提起したいと強く思うわけですね。

 そんなわけで、上記文章におきまして、本番で間違えたというところ以外につきましては冗談ですので本気にされないようにお願いすると同時に、ドンキーコンガは面白いですし、間違えて覚えた自分が悪いのであって、他人に責任を転嫁するなど卑劣極まりない最低な行為だと思いましたと反省の弁を述べて本エントリーを締めくくりたいと思います。

 スマブラ最新作も心より楽しみにしております。

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