氷水をかぶるか1万円払えという風潮が流行中なんですか


 指名されたら24時間以内に氷水をかぶるか100ドル寄付するか、あるいは両方を行うかを選ぶ、アイスウォーターチャレンジアイス・バケツ・チャレンジなるキャンペーンが流行中との事です。

 そもそもの目的は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)研究のための資金集めという事で、そのような世に認知されていない難病の認知度を上げる事や、その寄付が病気の解明のために繋がるという点ではよろしいのではないかと思います。

 このチャレンジでありますが、実行者は次に3名を指名し、その3名も同じ事を実行しなければならないという事で、はっきり申し上げまして、やっている事はチェーンメールやネズミ講、もっと遡れば不幸の手紙の構造と同じであると思うわけです。

 私は、チェーンメールの類は、例え内容が善なるものであったとしても害悪でしかないと捉えておりますので、このキャンペーンに対してもやはり、内容がポジティブなのは分かるけど、どうなのよそれ、という印象を抱いてしまう事は否定できません。

 世界には水も満足に得られない人がいるですとか、偽善的ですとか、心臓の弱い人がやったら危険だとか、そういった批判もあるようですが、そういう事はまぁ別に私はどうでもいいのですが、キャンペーンの構造がどうにもひっかかるなあと。

 世のため人のためだと言われて、だからお前もやれよと言われてしまいますと拒否権がないと言いますか、はっきり言ってほぼ強制ですよね。もし氷水も寄付もどちらも実行しないような事をしますと、なんなんだあの空気読めないやつは、マジないわ的な目で見られかねないわけで、空気感を相手に強要するリア充なノリが受け入れられないという、単なる非リアのひがみなのかもしれませんが。

 また、著名人であれば動画を公開して話題にもなろうというものですが、一般人が自宅のお風呂で氷水をかぶった動画を公開して、再生数が10とかに終わろうものなら、一体何の意味があるんだよという気がいたします。やる事に意義があるんでしょうか。100ドル、約1万円という寄付額についても、著名人であれば大した事がないでしょうが、指名されたからといってポンと捻出できる一般人はそうそういないのではないでしょうかね。

 そうは言いつつ、私自身といたしましては、もっと早い時期にもし指名されたら氷水をかぶるくらいはしたかもしれないなと思います。が、今となってはどうですかねという具合です。有名人の自己アッピールですとか、トレンドに乗り遅れるな的な道具になっている感もあり、なんともアレな方向になってきているのかなぁと。

 また、もしこれを、どこぞの企業が利益目的でやろうものならあっという間に大炎上して再起不能に追い込まれるかもしれない、一歩間違えれば修羅の道に足を踏み外すような手法でありましょう。ですから、手段よりも内容に依存したキャンペーンであろうと思うわけです。ですが、内容さえ良ければ手段の是非は問われないのかというと、やはりそれは違うのではないかと。

 最初にも申し上げましたが、難病の世の中への認知度の向上という意味では良いものであろうとは思うのですが、手段がどうにも私は受け入れられないなという事があり、色々と考えさせられる内容だなという感じです。

 いずれにせよ、本来の意義を見失わないようにしていただきたいですねという事と、一過性のブームにすぎないのであれば、それは意味が無いでしょうと思います。現在の状況も1ヶ月しないうちに沈静化するでしょう。今回の件で私も含め、ALSの存在が多くの方の目に入ったとは思うのですが、では半年後にALSって知ってますかと尋ねた時の浸透度が高いのかと言われると、おそらく殆どの人は忘れ去っているのではないかと。もちろん、1割の人の頭に残っていればそれで成功だと言えるとは思いますが、せっかくなのですから、長期的に啓蒙していくのが良いのではないかと思う次第です。コンテンツに一斉に群がって消費して捨てるというイナゴ行為はみっともないですよねという、そんな思いであります。

 しかしながら、チェーンメール方式には賛同できかねますねという態度を表明すると共に、バイキングも決して擁護できませんので、その辺りにつきましては何卒よろしくお願い申し上げます。

氷水をかぶるか1万円払えという風潮が流行中なんですか」への2件のフィードバック

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