日本BGMフィルの今後について~後編

 昨日の続きです。

※2016年6月27日、下記記事を追加しました。
新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団(NJBP)とJAGMO(ジャグモ)について
http://blog.185usk.com/2016/06/post-262016.htm
※ここまで

 今後についてですが、私と、私についてきてくれる事を表明してくれている元日本BGMフィルの事務局、奏者を中心に、新たにインディーズ団体を立ち上げます。

 2年間活動を共にした事務局で、ジャグモに移籍した方はいませんでしたので、機能としては残っている状態です。元々は私と事務局だけでスタートした活動ですから、元に戻った事になりますね。地上に出ている部分は刈り取られましたが、根は残っているのです。根が残っていればまた地上に出ていけるのです。

 インディーズという言葉を使った理由についてですが、そこまで深い意味はありません。プロとしての音楽のクオリティを確保しながら、経済活動や常識、しがらみにとらわれず、本当にやりたい事を追及していくという意味合いだとお考えください。プロオケを名乗りますと、プロはこうでなければならないという「あるべき論」が幅を利かせてしまいますので、それはよろしくないと考えています。新しい事をやる際に、既成概念に縛られ、活動の幅を狭めてしまうのは本末転倒です。

 そんなわけで、インディーズという言葉にはそれほど意味はありません。この先、ゲーム制作でもなんでも、自主制作、インディペンデント化が加速していくのかなと考えている事もあります。娯楽はメジャー資本では成り立たない世界になっていってしまうのではないかと。あと、プロレス団体もメジャーだけでなく、インディペンデント系の活動が盛んですよね。関係ないですけど。

 恐らく、オーケストラの世界でインディーズという概念を使用するのは、世界初ではないかと思うのですが、どうでしょうかね。また「世界初」という辺りで色々言われそうな気がするのが若干アレですが、いくら検索しても出てこなかったので世界初と言ってしまおうかと思っています。やるからには大きく出ておきましょう。他にあれば素直に取り下げますが。

 とはいえ新団体はまだまだ準備中ですし、今回の解散で積み上げてきたものが一度なくなりましたので、奏者も少なく、オケの体裁にするには時間が必要です。短期間でオーディションを行って同じ轍を踏みたくもありません。よって、まずは現有戦力による室内楽演奏会からコツコツやっていく事になる予定です。まぁ、積み上げたものを壊して最初からやり直すのは好きですので、ある意味晴れ晴れとした気分でもあります。シムシティなんかでもそういう事よくやりますし。

 今現在いる奏者は、私がジャグモでは活動しない事を誰にも言っていない段階で、様々な理由からコンタクトを取ってきてくださった方々です。それがなければ本当に私一人からのリスタートになっていましたので、心より感謝しています。

 オーケストラ公演を期待している方がほとんどなのは重々承知しておりますが、70名近いプロ奏者、それも理念に賛同していただける方だけを集めるのは容易ではないのです。逆に言えば、体裁だけ整えても、一枚岩になれないのであれば上手くいかないと思っています。その辺りはお客様に本当に申し訳ないなあと思いつつ、ご容赦いただければと思います。

 人集めはどうするのか、ですが、新団体では情熱のある音楽家の皆さんには積極的に門戸を開くつもりです。お金や仕事のみを価値観とする方ではなく、インディーズでも何でもやってやろうじゃないかという熱い意思を持った方なら歓迎したいです。学歴も年齢も性別も人種も関係ありません。音楽以外に仕事を持っている方でも、音楽家としての誇りと実力、情熱があるなら問題ないと思っています。その代わり、プロ音楽家であると名乗っていただきます。

 プロフェッショナルという言葉は、語源を辿れば「公言する」から来ています。お金を稼ぐからプロという単純な構図ではなく、自分はプロであると世間に対して公言する覚悟があるか否か。そして、その技術や態度、行動をもって周囲からプロであると認められる事が大切であると考えています。例えば、世に認知されている著名な小説家でも、小説とは別に仕事を持っている方もいます。ではその人がアマチュアなのかというと、それは違うでしょう。

 現時点で公開できるのはこれくらいになりますが、日本BGMフィルでやりたかったものの、公開する前に終わってしまった事の続きなど、色々と構想を練っています。それらは近々まとめて公開できればなと思います。大したものではありませんが。大したことでなくとも、やりたい事、やろうとしていた事は本当にたくさんあるのです。

 ほぼゼロからの再出発となりますが、応援してくださる方がいらっしゃるならば、また立ち上がれると思います。今いる方々は、早く活動がしたくてウズウズしています。ただ、活動を継続していくには、多くの方々からのご支援、ご声援が必要です。どうかよろしくお願いいたします。

 今後の新情報については、団体名称等が正式に決定したらウェブサイトを開設したり、ツイッターに公式アカウントを作成したりする予定ですが、それまでは私の個人アカウントで公開していきますので、普段垂れ流している、どうでもいいクソトゥイートに耐えられるのであれば、フョローしてヲッチしておくのも良いかと思います。残念ながらゲームの事も音楽の事もほぼトゥイートせず、9割方カレー、ラーメン、餃子、ビールの話題ですが。

Twitter: @dirigent_lyo
(右カラムからフォローできます)

 なぜ日本BGMフィルの活動に突然ジャグモが出てきたのか、なぜ解散に至ったのかについては、要望が多ければロフトあたりでトークイベントをやっても面白そうですね。お酒飲みつつガヤガヤと。嗚呼なんて楽しそう。興味のある方はお問い合わせフォームから開催希望と送ってみたり、トゥイッターにリプライしてみてください。多ければ検討いたします。有料イベントになりますけどね(ニッコリ

※日本BGMフィル関連でお越しくださった方は、タグ「JBP」で記事をまとめてありますので、どうぞ。

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