著作権まわりのはなし -3-


 最終回です。

 前回、JASRACがあると音楽を使うのが楽だよね。という話をしました。ここでようやくゲーム音楽の話が出てきます。

 実は、ほとんどのゲーム音楽はJASRACに著作権の管理を委託していません。大抵はメーカー自体、もしくは作曲者本人、ないし作曲者の設立した会社が管理しています。

 例を出しますと、ファイナルファンタジーVIの曲を使いたいと思ったとします。ファイナルファンタジーVIのコンポーザーは植松伸夫さんです。この場合、管理している可能性があるのは、

1.ファイナルファンタジーVIを作ったメーカーである「スクウェア(現スクウェア・エニックス)」

2.作曲家である「植松さんご本人」

3.植松さんの会社である「DOG EAR RECORDS」

4.もう一つの会社「SMILE PLEASE」

5.そして「JASRAC」

 最低でもこの5つの可能性があり、一般人にはまるで分からないわけです。総当たりで問い合わせるしかないというのが現状だったりします。そんなわけで、ゲーム音楽に関してはまず著作権の管理者を探すのが一苦労です。

 さらに、古いゲームになりますと、作曲家の名前すら分からないという事態も発生します。何故なら、昔のゲームはスタッフロールなどというもの自体が存在していなかったり、あったとしてもペンネーム(ハンドルネーム?)が表示されたりすることが多いのです。あの宮本茂さんがエンディングで「MIYAHON」とクレジットされていた時代です。

 そうなってくるとほぼ諦めるしかなくなるのですが、ネットが発達してからは当時の情報が出回るようになり、昔と比べればはるかに情報量が多くはなっています。それでも全く見当がつかない曲は存在します。

 さらにさらに、会社が存続していればまだ一縷の希望が残されますが、既に倒産や解散をしている会社も多く、未来永劫捜索不可能なんてこともありえます。

 以上のような理由から、ゲーム音楽をきちんとした手続きのうえで利用しようとすると、思った以上に骨が折れるのです。ようやく権利者を見つけたと思っても、利用許諾が降りないこともあります。

 なので、私が突然「アイドル八犬伝」の曲を演奏したい! と思い立っても、なかなか難しいだと思います。本気で捜索すれば見つけることもできるかもしれませんが、大概の人はそこまでしようとは思わないでしょう。

 ゲーム音楽にも、JASRACのように一元管理をしている団体があればなぁと思ったりします。いや、何事も独占はよくない。管理しているところはバラバラでもいいので、どの曲をどこが管理しているかのデータベースがあるだけでも利便性が飛躍的に向上すると思うのです。JASRACのデータベースは使いづらいですが、確かに便利です。

 そういった試みは今まで見たことがないのですが、色々事情があってできないのですかね? あ、無いなら自分で作ればいいのか……? ちょっとやってみようかな……。と、ふと今思いました。どうですかね、そういうの。

 うーん、なんだかきれいにまとまらなかったのですがこれにて著作権まわりのはなしを終わります。ご静聴ありがとうございました。

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